そこには老犬を連れたとある犬飼いさんがよくやって来る。
その犬は元放浪犬で、今の飼い主さんが保護しそのまま家族として迎え入れたのだそうである。彼を迎え入れた当初は、飼い主すらマジ咬みするほどの手の付けられないくらい気の荒い性格だったのだと言う。
しかし、この飼い主さんは、見習いたいと思うほどの犬好きで、犬飼いの鏡とも言える方、けっしてこの犬の事を諦めなかった。
「咬むのにはそれなりの理由があると思ってね。そうしなければならなかった生き方を今までしてきたのだろうと思うと不憫だった。」そうである。
この気の荒い犬を理解し、受け入れ、見守る事にしたそうである。
初めてこの方とその犬に出会った時は、「この子は他の犬と仲良く遊べなくて、他の犬が近付くと咬み付くから近付けさせないでね。」「でも皆が遊んでるところは見物させてね。」と言われ、この方達はこの広場の一角でニコニコしながら犬同士が遊ぶ様を見ていたのである。ここに集まる犬飼い皆にそう言わねばならなかった当初は、辛くはなかったのであろうか。けれど、その段階を乗り越えればもういちいち説明しなくて済む事も確かである。今では時々その犬飼いさんは、他の犬を撫でたりもする。その間、他の犬が不用意に近付きさえしなければ、この老犬も穏やかに広場で遊ぶ犬と犬飼いをじっと見守っているのである。そして、他の犬達もこの老犬のあり方を解っているのか、彼にちょっかいを出しに行く者はいない。
今や私を含めこの老犬の事を知っている他の犬飼いも、やんわりと彼を受け入れ、自分の犬がうっかり老犬に近付きすぎないよう気を付けながら、老犬の飼い主さんと雑談などしたりするのである。
誰も、他の犬と遊べないような子を連れてこなけりゃいいのにとは言わないし、この老犬を必要以上に恐れる人もいない。
そこに集まる犬飼い皆が、彼の生い立ちと今現在の彼を知っているからこそであろう。
犬飼い同志の素性はほとんど知らないのに、互いの犬の事は割と知ってると言うこの不思議な場所が、私は結構気に入っているのである。

冬枯れていた芝生も緑がちらほら見えるようになってきました。もうすぐ犬飼い達も集まって来るようになるでしょう。
すべての犬に幸せをと願いつつポチッとお願い


犬が好きなだけでは、なかなか出来ない事ですよね。
レモンちゃんの行く公園のほのぼのとした
光景が目に浮かびます。イイナ~

犬飼い同士にしか理解できない世界ってありますよね。
私もそういう雰囲気は大好きです。


なんか、人のほうが曲がっているような気がよくするんですよね。
俺は犬好きでもなかったし、ワンコを意志のある生命体と見てるので、そういう欺瞞めいたワンコ飼いがとても嫌いなのです。
ただ、ワンコを本当に好きな人は、他のコにも優しいし、人にも優しい気がするんですね。
俺は、どっちかっつーと、デカ犬だけに甘く、人に厳しい方ですが。。

そんな風になれたらいいなぁ。
わたしはまだまだ修行が足りませんね。
がんばろ~っと。

うちの近くにはそういう素敵な場所があまりないので羨ましいです。

他の犬と仲良くできなくても、その老犬にそうゆう世界を見せてあげたいんですね。
そうしてるうちに慣れて来てみんなと遊べるようになったらいいのになぁ。


はい。この犬の集まるところだけはいい感じです。
公園全体として見ると、結構ゴミや放置


でも、レモンは幼馴染のワンに恵まれたなと思います。

犬飼いと一口に言っても色々な方がいますからね。
でも、ただ大きいだけで恐れられちゃ適いませんよね。
あ!ぷみまろさん、デカ犬にだけ甘いんですか?チビ犬にもちょびっと甘くしてください

なんちゃって。
実はレモンを飼うまで私は小型犬はあんまり好きじゃなかったんですよね。
でもレモンを迎えてからは、かなり認識変わりました。どんな子でも一緒に暮らすとその魅力がわかってくるものなんだなぁ、なんて思いました
。

この場所は冬季休業で、冬になるとあまりに雪が深くてだれも踏み入ることの出来ない場所となります。ですから、冬の間全く会わなくなっちゃう子もいて、この老犬もそのうちの1匹なんです。そういうわけで今年はまだこの老犬に会っていないのですが、実はナルトママさんのブログを読んでて、この老犬の事をふと思い出し記事にしてみました。
ナルト君もナルトママさんが諦めない犬飼いである限り、この先に待っているのは、きっと穏やかな犬生ですよ。
それはこの先輩元荒くれ老犬が証明していると思います。


類は友を呼ぶと言うのは本当のようで、別に示し合わせて集まってるわけではないのに、今のところ犬に対する考え方にそれほど違いのない人ばかり集まってくるんですよね。
その辺は私もレモンもラッキーだったなと思っています。

残念!!この老犬を連れてくる方は私よりやや年配と見受けられる、綺麗なご婦人です。
本当にこの老犬が皆に慣れて、一緒に遊べないまでも、マジ咬みするほど威嚇しなくてもいいんだと思えるようになればいいなと思いますね。
そしたら、私もこの老犬を撫でられますしね。
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