テーマは「震災時にどうしますか?あなたのペットを」である。
奇しくも今日の今日、(日付が変わってしまったので本当は昨日だが、)岩手県で大きな地震が発生して、今もまだ余震の続いている状況である。まずは被災されている方たちが、無事に避難される事を願い、亡くなられた方々にはご冥福を祈ります。
今回のパネリストは、獣医師の先生方4名で、皆様以前有珠山噴火災害時に、動物救護センターを立ち上げ、被災したペット動物のために働いた経験からの講義である。
その先生方の内のお一人は、レモンのかかりつけの病院の院長先生で、チビッ子だったレモンの脱腸の手術をしてくださった先生でもある。
いつも病院のユニフォーム姿しか拝見した事がないのだが、さすがにビシッとスーツ姿で決めていらした。危うく乙女心を持ってかれそうであった。
大きなテーマは、「震災時にペットをどうするか」だが、4人の先生がそれぞれ更にテーマを4つに分けての講義である。
1.有珠山噴火災害の経験から学ぶ
この有珠山噴火の時、2000年の事だが、私などはその頃、東京にいてあんまりテレビなど見ていなくて、そんな災害があった事は薄らぼんやり覚えている程度である。
この災害は数日前から噴火の恐れ有りと予報されていて、老人ホームなどは自主避難したりして死者の出なかった災害なのだそうである。
ところが地震と違い、予報も避難勧告も早めに出され、人の死者は出ていないというのに、ペット達は数多く亡くなったのだそうである。
一番被害が酷かった地区は、避難勧告が解除されるまで50日かかり、家の中に置き去りにされた犬は100%ダメだったそうである。猫は奇跡的に助かった子もいたようだが、それはもう本当に奇跡なのだそうである。
先生は何度も、避難する時にはペットも出来うる限り連れて逃げて欲しいと仰っていた。
日本にはAIPOという、5つの獣医師会と民間愛護団体からなる、災害が起きた時には、避難所に入れないペット達を救護するために動く組織があるのだそうである。
今回の岩手の地震でも、その団体が動き出しているはずである。
ただ災害直後には混乱していて、阪神の震災の時には動物の救護活動が始まるまで5日、救護センターが立ち上がるまで10日かかったそうである。
それでもペットも一緒に避難さえしていれば、むざむざ死なせてしまうことはないのである。
避難所には犬や猫の嫌いな人もいるだろうが、そういう人への配慮は勿論必要にはなってくるが、救護センターが出来たらそこへ預けるから、それまですまん!!と言うことが出来るのである。
行政サイドから、有珠山の時の救護センターを支援していた方は、こう言う。
「わんちゃんやねこちゃんは皆様家族だと仰るのに、行政には避難の際、ペットも連れて行っていいというアナウンスがなかったという苦情がたくさんあったんです。でも、家族なら、そんなこと言われなくても連れて行くのが当たり前だと思うんです。」
確かにその通りだと思う。でも一方で、避難所には犬や猫は連れて行ってはいけないものだと思いこんでいる人が、多いという事なのだろう。
避難する時には堂々と、我が子を連れて逃げていいという事だと思う。
ただ、新潟県中越地震のように完全に避難経路が断たれ、ヘリで人間と最低限の荷物だけで救助されなければならなくなった場合、どうしたらいいのかという疑問が残る。
皆様興味のある内容だと思いますし、私も後で時々読み返して覚えておきたいので、なるべく詳しく丁寧に書きたいと思います。
なので4つのテーマごとに書こうと思います。お付き合いくださいませ。
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震災・・ってゆーか天災すべてだけれども ペットも連れて逃げると
言うのは頭に入っていても とっさに判断ができないから もしもの
時を想定したことを個人個人で前もって調べたり訓練したり
(キャリーに入る練習など)しておかないとダメですよね。
私の友人は阪神大震災の時に ひどい揺れだったけど自宅は大丈夫
だったので 歩いて10分くらいのところに飲食店を経営されて
いてそこへ早朝の仕込みを前夜から泊まってされていたお父さん
が心配で見に行ったところ、その間に地震で無傷だった自宅
が燃えてしまったんです。 当時は水がでなくて消防車が来て
も何もできなくて 町全体が燃えたって感じでした。
彼女は猫を・・ お店の様子を見に行くときに飼っていた猫を
家に置いてきたことをめちゃくちゃ後悔してました。
震災後はね 焼け跡で家族や家を失った人が茫然自失してる
ところを何度も見かけましたが それ以上に飼い主を探して
ウロウロしてる犬もたくさん見かけました。
神戸では管理センターに飼い主とはぐれたり避難生活を送られ
てる方の犬・猫をたくさん預かっていましたが避難所でもめて
車で犬と寝起きしてる方もいたりしました。
ヘリで人間だけ救助というのは 山古志村のマリのように生き
抜いた犬が映画になったけど あれはあれで美談ですんでしまって
今後 大きな災害が起きたときに ペットも一緒に救助っていう
のはやはり難しいのでしょうね・・。


貴重なお話ありがとうございます。
お友達は、それは辛かったでしょうね。
でもそのお話をしていただけたことで、被災して運良く助かったなら、とにかくペットは自分と一緒に行動した方がいいという教訓になります。
普段のちょっとそこまでだから…は、通用しないんですね。
今日岩手県の地震のニュースを見ていましたら、孤立状態の所からヘリで避難してきた人達の映像があって、そこにチラリと犬を抱えた自衛隊の方が映っていました。
それについては何も解説などなかったのですが、もしかしたら犬も一緒にヘリに乗れたのかもしれません。
行政サイドも、過去の天災などで、ペットを置いてきてしまったことで欝になるご老人がいたこともあり、有珠山の時にも、残されたペット達を何とかして欲しいという苦情が行政側にたくさん寄せられたという事ですし、少しペット動物に対する考え方が変わって来ているのかもしれません。
ただやっぱり、当然状況に寄っては人命優先ですよね。
その時にどういう形で、置いていくかは大問題です。普段からよく考えておかなければいけませんよね。
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