議題はヨーロッパの家庭における犬の飼い方躾け方」である。
結果から言うと、犬の社会化期(生後8週から11週くらい)の躾がいかに重要かや、クリッカートレーニングの有効性についてなど、犬の躾本を読み漁ったり、犬の躾について教室へ行ったりした経験のある方なら、特にこれといって耳新しい話という訳ではない。
躾本に書かれているような事は、ペット先進国のヨーロッパに決して遅れを取ってはいないという事であろう。
ただ改めて、自分とレモンの関係でなぁなぁになっている部分もあるなぁと気付いたりして。
良い言葉もありましたよ。
“もしあなたと犬にとってトレーニングが楽しくないなら、何かが間違っているはず!”
これ、良い言葉じゃないですか?
問題行動がなかなか改善しないからといって、イライラしちゃいけませんね。
ヨーロッパと日本の一番の違いは、子犬の躾の期間にご近所の方から協力が得られやすい事だそうである。
「今、ウチにパピーちゃんがいて色んな音に慣れさせようと思っているの。悪いけどあなたのお部屋でお鍋のフタを落としてもらえないかしら。」
なんて、マンションのお隣の部屋の方にお願いするような事が結構一般的にあるのだそうである。てことは、子犬とはそうやって躾けていく物だという事が一般常識として普通に浸透しているという事であろう。これは羨ましいことである。
あと、私は思い違いをしていた事があった。
犬同士は、犬が苦手とかシャイな性格だとかではない限りお互いちゃんと、犬同士の流儀を分かり合えるものだと思っていたのだが、犬でもパグやシャーペイ、チャウチャウのように皺くちゃの顔の犬や、プーリーやオールドイングランドシープドッグなどの長毛犬のの表情は読み取り難いのだそうである。
つまり犬にとっても勿論人にとっても、感情表現が分かりやすい犬というのは、顔の表情が分かりやすい短毛で、立ち上がったり寝てしまったり耳の動きが分かりやすい立ち耳、そして振り回したりピンと立てたり股の間に挟んだりする真っ直ぐなある程度の長さのある尻尾という条件を満たした犬という事になる。
犬にも「あいつはよく分からん。」という事があるという事である。
さて、私がこの公開講座で2番目に面白いと思った事は、話の内容もさることながら、この講座にやって来た方々であった。
だいたい100人前後くらい来ていたと思うのだが、遅刻をしてくる者、聴講中にジュースを飲みだす者、突っ伏して寝ている者、中には赤子を連れてきた方もいたようで、始まる前に赤子特有の「あ゛~~~!!」とかいった大きな声も聞こえ、内心『まさか聴講中、赤子の声で講師の声が掻き消されるなんて事はあるまいな!?』と思ったのだが、始まった後はいたって静かであった。
そして最後に講師が話の終わりのご挨拶に入った所で、早々に教室を出て行く者。
ちょっとちょっと、映画のエンドロールじゃないんだから、お前はアメリカ映画の、チャイムと共に教室を飛び出していく高校生か。
何だか、皆様の学生時代が偲ばれるのである。
でも実は、この挨拶の後に、まだ少し時間があるのでと質問コーナーがあったのだが、そこが一番興味深い質問が出たのである。
進行役の高橋先生が、たくさんの飼い主さんの声を聞いている獣医師らしい、いい質問をして下さった。
「日本では、所謂生体販売のないヨーロッパと違い、大抵の飼い主さんはペットショップで購入するわけだけれども、その子に決めた理由で良く聞くのが、『この子と目が合っちゃったの。連れて帰ってって目で訴えてきたのよ~。』これが非常に多いのだけれども、ヨーロッパではそんな事はないの?」
実は10年くらい前までは、シェルターから犬を貰い受ける人にそんな方が多くいたのだそうである。『こんなに愛らしいのに、なんて可哀相なの!』という一時的な感情で一発で決めて貰い受けたはいいが、シェルターに保護されるくらいなので、何かしらの問題を抱えている場合が多く、結局飼いきれないとなる。
これは問題があるという事で、今では犬を迎え入れる時は一発で決めず、何回か会いに行って熟考する事。何故その犬がいいのか、その犬は自分にあった犬なのかをよくよく考える事を呼びかけて、シェルター側も後で問題が起きないよう慎重になったのだそうである。
それともう一つ、高橋先生からの質問。
「日本では犬を飼ってから、その子を一人で留守番させるのは可哀相と言って、旅行に行かない事は勿論、日々の買い物なんかもなるべく早く済ますという、犬中心な飼い主さんが結構いるのですが、ヨーロッパはどうですか?」
残念ながら、この答えはちょっと的を得ていなかったのだが、おそらくヨーロッパではペットホテルやペットシッターに預けるのは、そんなに抵抗のないことなのであろう。また、小さいうちから他所の人にも慣れさせるという事を躾の一環として意識しているので、そういう経験をすることも犬には必要と考えている人が多いというような事を仰っていた。
この質問の答えにつながってくるのかもしれないが、ヨーロッパでは良く躾けられて飼い主の側でノーリードでもちゃんと静かに座っていたり伏せていたりする犬と、のんびり芝生でくつろいでいると、女の子が声をかけてき易いというのがあって、イケメン男子がそれ目的で犬との生活に踏み切るなんてケースも結構あるのだとか。
理由は何でも相棒と楽しく生活できれば、それに越した事はないよね。
パソコンのトラブルで、スライドが上手く映らなくなり、講義が暫し中断するというハプニングもあったが、なかなか面白い講義であった。
しかもこんなお土産付き!

ラブラドールの絵の付いたバックの中には、な、なんと、バスタオルとシールとマグネットシートが!
入場料払ったペット博でも試供品一つ貰えなかったのに!(←しつこい。)

プクプクシールとにゃんこマグネット。結構可愛い

次回もまた参加したいと思ったのは、お土産につられたわけじゃないのよ!ポチッとお願い。



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会場にはとんでもない人間が数名いたようですね。。。
学生の頃は授業なんか聞かずに寝てましたけど、会社のミーティングでも寝てましたけど。。。(寝すぎ!?)こういう場は自分が興味を持っていくので寝たりはしないです!!!
やっぱり赤ちゃんの時の躾は大事なんですね~!!!
その頃海斗はまだブリーダーさんのとことショップにいたな~。北斗はすでに我家に居て、なんて物覚えのいい子なんだろう~♪と親バカぶりを発揮してた頃です(笑)
高橋先生の質問。。。興味深い内容ですね☆
今はシェルターに何度か通って見極めることが行われてるんですね♪とってもいい事だと思います!!
たしかに私も北斗は一目ぼれだし。。。海斗はずっと売れずにきっと我家に来る運命だわ★なんて思って連れてきたし。。。でもやっぱり2人とも運命だわ(爆)
やっぱりショップでの生体販売は反対だけど。これだけ溢れ返ってる中ですべてが無くなることはないでしょうね。。。
受注生産って言い方も変だけどそういう感じになればいいんですけど~。どうでしょうか??

私は人間たちの生活リズムを崩すことなく、ワンコと楽しく暮らすのが一番だと思ってます
ときにはお留守番をしなくちゃいけないし
ときにはお散歩もできない日もある
それでもお互いにノーストレスの生活を続けていくことが一番自然なんじゃないですかね
あっ、もちろんワンコのお世話をできる大前提でね

それぞれ環境が違うので一概にこれがペットのために
一番ってないような気がしますが…
昔と違っていまや犬も室内で飼っている子が多いので
人間との共存生活でのルールは各家庭であると思います。
一緒に生活している以上は楽しく過ごしていきたいですね。
いつも行くトリミングの先生もいつもシャンプーやカット…
爪きりは楽しいのよぉ~って思わせるようにしていると言います。
リロも今は躾時…同時になんでも初めて経験することばかり…
良い勉強になりました。私も行きたいなぁ。
お土産につられて言っているのではありませんよ~


可愛いお土産だね♪
躾ね・・・
ベリエはちーちゃんが飽きるのより早く飽きてしまうのだ!
まぁ!いいっか・・・
ちーちゃんの性格だからしょうがない・・・
なんて常日頃思ってるからなぁ
あわさん、講習会に参加されるなんて尊敬しちゃいます
ベリエも、もう少し頑張らなきゃダメかなぁ(_≧Д≦)ノ彡


>会場にはとんでもない人間が数名いたようですね
とんでもないと言うほどでもなかったんですけど、聴講するなんて何年ぶり?な感じの方々の方が、多かったですからね。
きっと、『学生の時よくこうやって講義を聞きながらジュース飲んだなぁ。』とか『よくこうやって遅刻したなぁ』とか?懐かしく思いながらな感じではなかったかと(笑)
寝てしまった方は、きっと日々お忙しくて疲れていたのでしょう。スライドがよく見えるように会場の電気は薄暗くしてあったし、ちょいちょい機材トラブルで中断したのでちょっとウトウトきちゃったのかもです。
良く解釈すればね。
わざわざ講義をしてくださっている方にはちょいと失礼ですけど、迷惑をかけているわけではないので、大目に見てもいいかと思います。
監察してると面白かったですよ。
ヨーロッパではブリーダーさんかシェルターから迎えるのが一般的だそうですけど、優良ブリーダーさんは、優良なだけあってやっぱり繁殖犬に無理をさせたりはしないわけです。
当然衛生管理なんかもしっかりしている親犬も健康でストレスのないように気を使っているので、産まれてくるパピーも良い子が多い。
そういうところは当然犬飼い達からも信頼があって人気があるので、パピー待ちの長いウェイティングリストが出来るそうです。
そんなに待てない人は、今すぐにでも家族が欲しい子だってたくさんいるのだからという事でシェルターへ行くそうです。
ショップの生体販売、今すぐなくすのは難しいですけど、お客さんのニーズあってのお店ですから、これからペットを迎えようとしている側の人間の意識が、生体販売をしていないお店でパピーを紹介して貰おうという風に変われば、お店も変わらざるを得ないんですよね。
そのために、その辺の意識の底上げを頑張っている方々もいます。
ショップで取り組んでいる所も少数ですが、あります。
私達だって、これからわんこを迎えようと思っているという方が近くにいたら、どんな所で選べばいいかという話しをするよう心がければ、10年後くらいには少しは変わっているかもしれないですよ。

そういえば、お互いノーストレスで暮らすために社会化期のパピーの躾けは大切だと言うような事も言っておりました。
今回の講義ではパピーにはどんな躾が必要かといったことが中心にありましたけど、実は私が興味のあったのは成犬の躾け直しについてでした。
以前ネコ娘さんも書いていらした事がありましたが、パピーの躾についての本などは山ほどあるけど、これから躾けたいと思っているのは成犬なんだよ!みたいな(笑)
でもこれからもさっぽろ獣医師会ではこういった公開講義をしていきたいという事でしたから、そのうち興味のある話も聞けるかと思いました。

やっぱりヨーロッパと日本では、犬に対する理解度が全然違いますよね。
近年の日本では、余程の田舎でもない限り、ノーリードはマナー違反という傾向がありますが、ヨーロッパでは普通の公園にノーリードエリアが普通にあると言うし。
ヨーロッパでは犬が苦手な人なんかはどうしているのかしらね?
Thomas母さん地方には、こちらの“さっぽろ獣医師会”にあたるようなものはないのかしら?
そういうものがあるかどうかだけでも調べてみるといいのでは?
思いがけず、何かイベントしているかもしれませんよ。

“良い言葉”にもあるように、楽しく続けられないのは何かが間違っているのかもしれないですよ。
躾、躾、ってガチガチに考えずに、新しい遊びを考えるつもりで遊びながら出来る方法を考えてみるといいのかも。
それがなかなか思いつかないものなんですけどね~。

おみやげ、豪華すぎます。入場料無料なのに何故?
短毛種の犬に格別ガウるラム、そういう理由もあったのか!と納得しました。
レモンちゃん、レモン色のボールも持ってるのね。
毛が伸びるの早いですね~。
レモンちゃんのプラッキングと同時期にしたはずのラムはまだまだ毛が短いです。楽ですけどね、ノミ見つけるのも。
今年はノミが凄かったです、普通の舗装された道だけの散歩なのに一日で20匹ぐらいくっついてました。
フロントラインしてる御陰?でノミも弱り気味なので退治しやすいような気もします。
北海道はダニ被害のほうが怖いのかな?

ワンコと暮らし始めた頃はしつけ本の通りに気合を入れて頑張っていたのですが‥
最近は「まっいいか~」なんてダレちゃってるところもあって。。反省です。
仔犬期の社会性を身につけなきゃいけない時期に、いろいろな事情でしつけされなかったワンコはやっぱり難しいのでしょうか?
アインは6ヶ月まで半分飼育放棄状態の環境で育って、家に来る事になったので社会性ゼロ。
なかなかガウガウも治らなくて困ったものです(-_-lll)
講義内容が多岐で勉強になりそうですね。
うちの近くでも開催予定ないかな~

私は ここまできちんと説明(人に伝える事)は出来ないな~。
って読んでました。
お隣どうしで 仔犬の躾が協力しあえるってステキな事ですね。
そしてシェルターが普及してるって事が嬉しいですよね。
シェルター=雑種・・・ではないとは思いますが
少なくとも 雑種への偏見は日本のようにないでしょう。
私の地区には 雑種をバカにするペットショップがあります。
そんなペットショップがやっていけるのが 私には不思議でたまりませんが、
そんな方も 多いということでしょうね。
悲しい現実です。
梅子みたいな子が一番表情が読み取れる子 なのかしら・・・? (笑)

公開講座があったら 行ってみたかったな~
介助犬を知るっていうのには行ったことあるんですけど。
もう亡くなっちゃったけど 介助犬シンシアって知って
はります? その子同伴だったんですけどね。
昔 『犬を最高の友にするヨーロッパ式訓練』って本を読ん
だことあるんですね、内容はまあ ヨーロッパに住んでる
ときにグローネンダールを飼うことになった著者が色々
経験したことやらを書いてあったんですが 読んだのが
リュウタが一番悪かった10年くらい前で めちゃくちゃ
試行錯誤してる時って言うのもあって果たして 日本犬に
ベルギー犬と同じような訓練が通じるのだろうか?
なんて馬鹿なことを思って何ひとつ参考にしなかったん
ですよねぇ。
今から考えたら、キャンベルテストのこととか詳しく書い
てあったし 上手な叱り方とかも・・まぁ本の通りには
いきませんけどね。
結局 甘~いまま14年もたっちゃって。(情けない)
赤ちゃんを連れてても のどが渇いていても(こじつけ・・)
こーゆー講座にくるってゆーのはそれだけ躾けとかにも
興味があるってことで良いことですよね♪
それにしても お土産つきとは・・ (何回も言うなって?)


お土産はどれにもフードのメーカー名らしき名前が入っていたので、私の想像では、獣医さんに処方食などを降ろしているメーカーさんからの提供かなぁと。
想像ですけどね。
以前かかりつけの獣医さんにフロントラインをした方がいいかと聞いたら、北海道に多いのはマダニだけれども、それですらそう滅多に付かないので、無理に薬を付ける必要はないとの事でした。
実際それでノミやダニを発見した事はないです。
寒くなると、毛の伸びも早くなるのかなぁ。

今回の講義では、子犬期の躾の話が中心で、それより大きな犬の躾の話は出て来なかったのですが、躾を始めるのに遅すぎる事はないと言いますからね。
でも、実際の所、躾そこねちゃったところとかをどう躾ければいいのかっていうのは、私も一番興味のあるところです。

ふふ、実はかなり私流のアドリブ入ってます。
一応講義で言っていた事を正確に書こうと思って、メモ帳と筆記具も持っていっていたのですが、スライドに頼る部分も多かったですし、通訳してくださっていた方も、通訳のプロという訳ではないぶん、そのまま書くと分かり難いと思いましたので、私の解釈を交えて書きました。
それより、雑種をバカにするペットショップ!?
ありえないでしょう!!
そんなお店では絶対にお買い物したくないですね!
確かに梅子ちゃんみたいのが、一番表情の読み取りやすいわんこです♪

「介助犬シンシア」って本にもなっていませんでしたっけ?
よくは知らないのですけどね。
ホント、お土産貰えるとは全然思っていなかったから、私も余計嬉しかったんですよ。
本に書いている事は鵜呑みにしないで参考程度にってよく言いますよね。
今から躾って訳にも行かないでしょうけど、きっとgreendogさんとリュウタさんの間で築きあげてきたルールはあると思うんですよね。
全くどうしようもなく何にもしてないって訳ではないでしょうし、時が解決してしまった部分もあるでしょうし。
これからのリュウタさんは、ゆったりのんびりな老犬ライフを遅れるようにしなくちゃですよね。
今後「老犬との付き合い方」なんて講座もあったらいいなぁと思っています。
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