私の家の隣は児童公園なのだが、雪国では冬になると公園は近隣の家々の雪捨て場となるので、ただ雪が降り積もるだけではなく近所中の雪の集まる場所となる。
なので遊具などは雪にすっぽり埋まってしまうのである。
滑り台なんかは、滑り口が見えるくらいになるのである。
今年は雪が少ないので、滑り台も半分ほどしか埋まっていないが、雪の多い年にはすっかり埋まってしまったりするのである。
さて、私がまだ小学生の頃、レモンなんかまだ影も形もなくウチには先代犬がいた頃の事である。
思えばこの頃も犬のお世話係は私であった。が、犬飼いとしての知識も乏しく先代犬は外飼いであった。
この頃の私は犬の散歩は朝夕していたのだが、朝の散歩のために外へ出ると、隣の児童公園の滑り台のてっぺんに、見知らぬわんこが座っていたのである。
先代犬が騒がないなんて、珍しいと思いつつ、子供だった私は何がきっかけで互いにバトルモードになるか分からないので、その犬と目を合わせないようにして散歩へ出かけたのである。
学校へ行く前の3、40分のお散歩であるが、その間に滑り台のわんこはどこかへ行くだろうと思っていたのだ。
しかし帰ってみると、まだ同じ場所に同じ姿勢でそのわんこはいたのである。
まだいる事に驚いたが、何だか様子がおかしい。コマンドを掛けられたわけでもない犬が、何十分も同じ姿勢でいるものだろうか。
そう思った私は恐る恐る近付いて様子を見に行ったのである。

すると、驚いた事にそのわんこは、滑り台の上で尻尾からお尻にかけてが凍ってくっ付いて動けなくなっていたのである。
こりゃ大変と慌てて母を呼びに行き、やかんに火傷をしない程度のお湯を入れて犬のお尻の方へ掛け、母と一緒に救出したのである。
その間この犬は吠えるでもなく、噛み付くでもなく黙って静かにしていたのである。
一体この子はどこから来たのか。当時まだリードを放して犬だけを勝手に散歩に行かせる人もけっこういたので、もしかしたら飼い犬という事も考えられる。こんなに大人しいイイ子ちゃんが捨て犬とは思えなかった。ましてや生まれついての野良なんて事があるだろうか。そのどれでもないとしたら迷子なのか?
とにかく尻尾とお尻が乾かない事には、そのまま外にいたらまた凍ってしまう。この犬をとりあえず自宅の玄関に入れたのである。乾くまでの暫しの間保護という事になった。その後の事は母に任せて、残念ながら時間が来たので私は学校に出かけたのであった。
長くなるので次回へつづく。

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かわいそうに、寒くって痛くって、辛かったでしょう、
そのわんこさん。
でもあわさんが気付いてあげなければ、そのまま
命尽きたかも…。
でも、一応助かったのよね。
そうそう、助かって良かった。って事で終わっておかないことには。気になって 気になって…。

これは初めて聞きました。
凍りついてしまうのですね~

でもあわさんのお陰で助かったのね~。
あわさんがあわてて学校へ行ってたら…
あぁ~よかった。

あがさん…ありがとう

それで…それで…
どうなったの

あわさんが学校から帰るまでお家にいたのかな?

以前は今よりも寒かったし、ワンコも辛かったでしょうね(涙)
あわさんに見つけてもらって良かったですよ!
しもやけになってなかった?
私の子ども時代のワンコの思い出は
ソリを引かせて遊んだことかな

そんなにいっぱい雪があるなんてテレビでしか見たこと
ないし高校の修学旅行でスキーに行ったときしか
雪深いのは経験したことありませんが・・そのワン
ちゃん、一体いつからそこで凍っていたのでしょうね?
シッポとかお尻が凍っていたってことは濡れていた
状態で雪の上に座ったのかしら?
小学生のあわさん・・を想像するとレモンさんの顔が
ポンっと頭に浮かんだのでした。

何時まで起きてたら更新してるかなぁ?(笑)
でも、そっか~。
この辺の雪くらいなら、そこら辺の道じゃないとことかに固めとけばそのうち溶けるけど、北海道レベルだと公園まで運ばないと、置き場所ないんですね~。
ワンコさん、登ったはいいけど自分の体温で雪を溶かしてまた凍ったのかな??
なんにしても、優しいあわさんが通りかかって良かったですよ。
どこのコだったんだろー。


近所中が雪を捨てに来る場所ですから、私が見つけなくても誰かしらが見つけたとは思うのですが、問題はその後ですよね。
中型犬くらいのサイズでしたから、犬を飼った事がない人とかなら、何かが変だとは気付けなかったかもしれないし、動けないのをいい事にいきなり保健所に電話というパターンも有り得ましたから。
でも、私も最上策を取れたとは言えない…。
当時まだ子供とはいえね。

私もこんな風に磔になった子に遭遇したのは、今のところこの子だけですよ。
そうそうあることじゃないでしょうね。

わんこにソリを引かせるのって、子供時代にはやたら憬れますよね~。
本当に、あの滑り台にいたわんこはどのくらいの間あそこに磔になっていたんでしょうね。
でも救出した時には、毛が凍り付いていて皮膚までやばい感じではなく凍傷とか霜焼けにはなっていませんでしたよ。

多分、あの子は何かの理由で滑り台の上に暫らくいたのでしょう。
おそらく自分の体温で溶けた雪が再び凍って囚われの身になったんだと思います。
ちなみに牛皮なんかの食べるのに時間のかかるおやつを、寝そべって食べていたお散歩友達のシェルティさんが、食べ終わって立ち上がると下にあった雪が解けていました。

そうですね。
今年はかなりの暖冬でけっこう溶けてますが、そうじゃなければまずそうそう溶けないしね。
通りかかるも何も、家の台所に立つと半分以上埋まった滑り台が目の前に見えるんです。
だからその子を発見する確率の一番高い家という事になるんですよねぇ。
お察しの通り、自分の体温で溶けた雪が凍りついたんじゃないかと思います。
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