前の記事を読まれていない方は、そちらからどうぞ。→「レモン、大ピンチ」
その後レモンは、さらに吐く事も下痢Pをすることもなく、だからと言ってお散歩に行けない不満でぐずる事もなくすんなり寝たのだが、翌朝私は、レモンが自室の戸を手でカリカリとする音で目が覚めた。
時間的には、朝早すぎず遅すぎずの7時~8時の間くらいだったと思う。
レモンのその仕草には見覚えがある。
過去2回ほど、やはりお腹を壊したときに、外にトイレに行きたいと言う訴えとしてやっていた行動だ。
あの時はお家でトイレが出来なかったので、外へ連れ出してやらねばならなかったが、今のレモンはお家でトイレが出来る。
外に出るまで我慢しきれなかったとか、そういう悲惨なリスクを負わずにすむ。
部屋を出たがるレモンに、「うんちしたいの?トイレでしなさい。はい、ピッピピ!ピッピピ!」と、声をかけた。
ちなみにこの「ピッピピ」という掛け声は、ご存知の方もいると思うが、レモンのうんPを促がす時のコマンドである。
声をかけると案の定、タタタと自室のトイレへ行き、そして出したのは水様便。まったくつかむ事のできない便である。
私はすぐさま、それを片付けながら、わんこそばならぬわんこペットシートが出来るように準備した。
汚れたペットシートをどかしてすぐに新しいのを敷くと、案の定レモンはすぐさまそこでまたウンチングポーズに入る。
踏ん張っている間に、汚れたペットシートをゴミ袋に入れ、次をすぐに敷けるよう準備をする。
前の晩から何も食べていないレモンは、出す物もそれほどないので、2回目3回目とほんのちょろっとしか出さなくなっていくのだが、一旦ウンチングポーズを解除して、さらにまたウンチングポーズをとるときに、少しでもシートが汚れているとそこではもうしたくないと言わんばかりに、他のどこでするかと迷いだすので、どんどんペットシートを変えていく。
そうして4、5回ほどシートを変えたところで、ようやくレモンも出し切ったようである。
私は内心、『レモンの異変に気付いてあげて、ちゃんと側でペットシートを変えるなり対処してあげれば、やっぱりあちこちで粗相したりしないじゃないの。昨日の事はレモンがかわいそうだったなぁ…。』
などと思ったのであった。
それはともかく、この調子では朝ご飯もあげない方が良かろうとご飯抜きである。
でも、病院へ行くにはまだ時間が早い。
私もレモンに付き合って朝食を食べずに、レモンと添い寝する事にした。
なぜ添い寝かと言うと、私が起き出すとレモンも起き出す。
前の晩から何も食べていないレモンは、起きていればお腹が空いて仕方がないと思うのだ。
寝ていれば少しは空腹も忘れられるのではないかと思ったのである。
私もご飯抜きで、一緒に空腹に耐えようではないかと思ったのだ。
決して飼い主が惰眠を貪りたかったわけではない。
ウトウトしながら、『昨日のレモンはかわいそうだった。調子が悪かったのに、慰めたりトイレへ誘導してあげたりもしないで、きっと母は無駄に大騒ぎしていたに違いない。ああ、不憫なレモン…』と、まだ気持ちを引きずっていたのだが、いつの間にかマジ寝してしまったようで、目が覚めると、午前中の診察時間はとっくに過ぎていて、午後の診察時間の1時間半前を切っていた。
レモンはお腹も空いているはずなのに、私を起こしも、勝手に起きて何かしらしているという事もなく、静かに寝ている。
よほど調子が悪いのかなぁと思いつつ、出かける準備を始めなきゃと起き出すと、レモンは待ってましたと言わんばかりに飛び起きた。
動きを見る限り、いつにもまして俊敏で意外と元気でそうである。
う~ん、こんなに普通に動けるとなると、これは早くご飯が食べたいだろうなぁと思いつつ、出かける準備を20分も掛からずに整え、やっと出発である。
ウチからレモンのかかりつけの病院まではチャリで15分程度なので、時間的には全然余裕があり、いつもの公園で少しレモンを遊ばせてから病院へ向かった。
取り留めのない、病院へ行くまでの出来事だが、覚えておきたかったのは、レモンが吐いたり下痢したりした時には、大騒ぎせずに冷静に対処すれば、家中汚染される事はないという事で、これを一番覚えていて欲しい家族には全然伝わらないもどかしさ…。
今はこのもどかしさを吐き出して、フラストレーションを解消しているに過ぎないが、いつかこうして書いておいた記事がレモンや、レモンと同じ様な状況になったわんこに役立って欲しいと思う。

次はようやく病院編。日にちが開いた上につまらない話でいつまでも引っ張ってんじゃねえ!とか言わずに、ポチッとお願い!



拍手を送ってくださった皆様、ありがとうございます♪
そちらも励みになってます♪コメントも嬉しゅうございます♪