それなのに、まだ懲りていなかった私…。
レモンはお散歩の後、しばらく、ちょっとした興奮状態になる。
楽しいお散歩で上がったテンションを、そう簡単に下げられないのだろうか。
今の時期だと、お家に帰ったら玄関前で抱え上げ、そのままお風呂場に直行して、ドロドロになっているかもしくは雪玉がゴロゴロ付いた足を洗う。
その時には大変大人しくしているのだが、バスタオルで濡れた手足などを拭き、それが終了した合図となる私の「はいOK!」の声と同時に、私の膝から居間へ飛び出し、自分の尻尾をガウガウ言いながら追いかけまわしたりするのである。
その間に、私はお散歩グッズやバスタオルを片付けたりするのだが、それが終わると一旦自室へと引き上げる事が多いのである。
その時レモンも私の自室へ一緒についてくるのだが、居間でのハイテンション祭りだけで満足して、私の部屋に来るとすぐに寝るときもあるし、まだハイテンションが持続していて、私の部屋でも尻尾を追いかけてグルグルドタバタ激しく回転しているときもある。
そんな時は大抵、私は放っておいているのだが、たまに私もレモンのハイテンション祭りに参加することもあるのである。
それは、レモンのハイテンション祭りを尻目に、お布団を敷き直している時に起こる。
テンションが上がっているときには、ご先祖様の血が騒ぐのか、お布団の下でうごめく私の手や足に反応して、布団の上から飛び掛ってくるのである。
その勢いと言ったら、お布団がなければ完全に流血沙汰である。
しかし私はこれを、男の子のプロレスごっこのような感覚で受け止めていた。
そしてこのレモンの行動を、落ち着かせるどころか、面白がって益々助長させるように、このハンティングごっこに付き合って、わざとに布団の中で手を動かして見せたりしていたのである。
一方では、本当は興奮をコントロールする為には、こんな遊びはしないほうがいいのかもしれないと思いつつ、でも私が疲れてしまって、「はい、もうおしまい。」と言って立ち上がるなり、次の行動へ移ると、レモンはそれまでの興奮状態が嘘のように、遊びの終わりを理解しているようにおとなしくなるので、興奮のコントロールはある程度できているのかもとも思ったりもしていた。それでこの遊びは、レモンにとっては、ちょっとしたストレス発散になっているかもしれないくらいに思ったりもしていたのである。
指を噛まれて3日ほど経ってから、いつものようにこの遊びが始まった。
レモンの興奮をもっとちゃんとコントロールできるようにならなくてはと、思い知ったはずだったのに、こんな遊びをするなんて、私は学習能力がないのであろうか?
布団越しにガブガブ齧り付いて来るレモン。うっかり布団のガードが外れてしまったら、それこそまた流血沙汰となるのでこちらも必死である。
ところが、よほど興奮していたのか、レモンは布団のガードを跳び越えて、わたしの顔めがけてジャンプしたのである。

ガブガブ齧り付く遊びをしていたので、レモンの口は開いていた。
まさかわたしの顔に齧り付こうとしたわけではないと思うのだが、犬同士であればなんて事ないじゃれあいでも、人間のしかも顔の中でも、多分かなりやわな部分の皮膚にレモンの歯が接触すれば、ただでは済まない。
あいた~と、思わずぶつかった所を押さえた手を放してみてみると、またもや流血である。
もう、私は一体何をしとるのじゃ、と情けない事しきりである。
勿論ハンティングごっこは即刻終了。
その数日後、またハンティングごっこがしたくなったのか、別にお布団を直したりもしてないのに、足に齧りついてきて(これは完全に甘噛み。)誘われたが、ハンティングごっこはしばらくしたくないのである。
ちなみに顔面の怪我は、上唇と下唇にかぎ裂きのような傷。
そう大きくはないが、下唇に出来た傷が、この時期、上着のファスナーにちょうど当たって痛いのである。

写真だと生々しいので、絵でお見せすると、こんな感じ。
だいぶ目立たなくなってきてるのだが、色合いが、チョコとかの食べ物のかすが付いているようで、時々鏡を見たときに自分自身で間違えてこすってしまい、あいたー!となってる、アフォな私…。
でもハンティングごっこ、結構レモンの様子を見ているのが楽しくて、傷が治ったらまたやっちゃいそう。懲りない飼い主に、ポチッとお願い。



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