でもこの前のように、特に格別早朝だったわけではない。7時半だったので、起きるにはいい時間である。
背表紙ガリガリを止めさせ、レモンを引き寄せると、お腹がぎゅるぎゅる鳴っている。また下痢だろうか。それとも、一昨日獣医さんから、ご飯はちょっと少な目から徐々に増やしていってみてくださいと言われたので、ご飯少なめにあげてるせいで、空腹の腹時計なのだろうか。
判断が付かなかったので、とりあえず外に連れ出してみた。
最初のうんちは普通のうんちだったので、空腹でお腹が鳴ったのかなぁと思ったのだが、2回目緩め、3回目は下痢と言うか、何か粘液みたいのを草と一緒に出していた。
昨日は何ともなかったのにねぇ。なかなかすっきりと治らないものである。
その後レモンは、また草ばっかリ食べているので、帰ってお薬入りご飯にしようよと、公園から堤防の上へ上がって帰ろうとした時である。
向こうからノーリードのミニシュナが駆けてくる。
またノーリード犬かよ。参ったなぁ。どこの飼い主だよ。
そう思って周りを見渡すと、飼い主らしき人は全然呼び寄せようともせず、しれっとしてスタスタ歩いている。
もう!何やってんだよ!
幸い、珍しいことにレモンは駆けて来たシュナ君に全然ガウらなかったし、シュナ君も紳士的にご挨拶。バトルにならなかったので一安心なのだが、あら?あらら?
私がこのシュナ君の飼い主だと思っていた人は、通り過ぎて行ってしまった。
え!?もしかして迷子!?

どうしよう。本当に飼い主さんはいないのだろうかと辺りを見回しているうちに、シュナ君は、堤防の下を歩いていたハスキー君へ挨拶に行ってしまった。
わんこと一緒に暮らす時には、それ相応の覚悟がいるが、わんこを保護する場合にもそれ相応の覚悟がいる。もし飼い主さんがすぐに見つからなかった場合はどうするかとか、何か持病を持っていることが発覚したらどうするかとか考えて、躊躇していたのだが、この日は少年野球大会が開催されていて、続々と人が集まっていたのである。
と、いう事は公園の駐車場も出入りが結構激しいはずなのだが、ハスキー君に挨拶を終えたシュナ君の、歩いていく方向の先には駐車場があり、結構車通りのある道路もある。
綺麗にトリミングされたてのシュナ君。こんなに綺麗に手入れされていて、放棄犬のはずはない。きっと飼い主さんは今頃慌てているはずである。
グズグズ考えている余裕はなさそうである。シュナ君の後を追いかけて、元々胴輪が付いていたのでそれにリードを引っ掛けて保護してしまった。
いつも普通のリードと伸縮リードの両方持っていて、遊ぶ時には伸縮リード、歩く時には普通のリードと使い分けているのだが、この時ほど、リードが二つあって良かったと思ったことはない。
だが、これですぐには帰れなくなってしまった。
もう暫らく、飼い主さんが探していないか、公園の中を回ってみようか。
そこへわんこ連れの方が2人通りかかったので、「すみません。この子、見かけたことありませんか?どこのウチの子か知ってます?」と聞いてみた。お2人とも、見た事はあるけどどこのウチの子かまでは分からないと言う。「でも、毎日見かける子だよ。」と教えてくださった。
毎日見かけるという事は、きっと公園のご近所にお住まいなのではないだろうか。
それ以外の情報は、何も得られなかったので、とりあえず帰って各方面へ連絡してチラシ作りでもしようかと、公園出口に向かいかけた時である。
リードを握り締め、キョロキョロしているおじいさんが。
シュナ君はその姿を見るなり駆け出した。
絶対このおじいさんが、飼い主さんに違いない!
果してその方に声を掛けてみると、ビンゴ!飼い主さん発見である。
何でも奥様が玄関扉を開けて庭仕事をしていることに気付かずに、玄関へ出るドアを開けてフリーにしてしまったんだとか。ふ〜、どこの家も我が家と似たような事をしているものである。
何はともあれ、すぐに飼い主さんが見つかってシュナ君が無事にお家に帰れて、良かった良かった。
さて、帰宅してから、レモンのお尻と手足を洗う為お風呂場に直行し、洗い終えて脱衣所でレモンのバスタオルを準備していると、レモンが何かを咥えてにちゃくちゃしてるので、すかさず、「レモン!ダメっ!出して!」と、吐き出させた。それは竹串の先端部分であった。
えーっ!これはもしや飲み込んだ疑いのある竹串ですか!?レモンさん!!吐き出したの?それとも、別の竹串がどこかにまだ落ちてたの!?どうなの!?レモンさん!!
長さ的には正に飲み込んだ疑いのある竹串なんだけど。これで竹串騒動、一件落着して欲しい!
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