排泄目的のお散歩でも、最終的にはレモンに求められるまま、少しだけボール遊びをして帰宅した。
昨夜、お腹から祭囃子が聞こえていた頃には、まあるくなって寝ているレモンがやけに小さく、弱々しく見えたのだが、早朝のお散歩でスッキリした表情に変わってからは、いつものレモンである。
もしかしたら、病院で検査することになるかもしれないと思い、朝ご飯は与えず、水だけは飲めるようにしていたが、レモンは飲まなかった。
病院へ行くにはいつもの公園を突っ切る。特別元気がなくなった様子もないので、公園までは自転車で引き運動にした。スピードはいつもよりややゆっくりめ。レモンの速度は早歩き程度である。
公園に着いたら、また排泄するかと思い自転車から降りたが、上から下から出し切って、さすがにもう何も出ない様子である。
片手で自転車のハンドルを握り、もう片方の手でレモンのリードを握り締め、ゆっくり歩いて公園内を通り、公園の出口でレモンをチャリかごに乗せて、いざ病院へ出発である。
病院に着くと、混んでるでもなくすいてるでもなく、患者4匹様くらいいただろうか。
待ち時間もそんなに長くはなかった。
診察室に呼ばれ、昨夜からの経緯を話す。拾い食いはしなかったかと聞かれたが、私の知る限りしていないはずである。この時にひたすら草を食べることをお話したが、それじゃまだちょっとムカムカしてるのかなぁと言われ、それがいけないとは言われなかった。
何かを誤飲していて、腸閉塞などを起こしている可能性もあるし、内臓疾患の可能性もあるという事で、それを突き止めるためには、血液検査とレントゲンを撮る必要があると言う。勿論それはやっていただきたく、そして、一応吐しゃ物とうんちも全て持っていったのだが、それがあるのならという事で、便の検査と、検査ついでにフィラリア検査もする事となった。
まず、レントゲン検査では腸閉塞を起こしているような物は見受けられなかったが、今回のレントゲンでは硬い物などは写りこむけど、スポンジのような物は写らないので、今後症状が改善しないような場合であれば、造影剤を打って臓器一つ一つを詳しく写すようなレントゲンを撮る必要があると説明される。
次に血液検査。これは脱水症状を示す項目のみ平均より数字がやや高めで、その他の数値は全て平均の範囲内。吐いて下痢して、その後飲まず食わずで病院へ来たのだから、この結果には納得が出来る。
便の検査でも何も見つからず、どの検査でも原因が分からなかったのである。
突然先生が、「おうちにお客さん来ました?」と訊ねてきた。
ええ。来ましたとも。今月は母の誕生日があって、いつもより来客が多く、先日も記事にしたようにレモンは2日連続で2階へ追いやられていたしだいである。でもそれが何か?
先生は、「お客様が来るとストレスでこういった症状が出ることがあるんです。」と言うのである。
大抵は恐がりな子で、お客さんを恐がってストレスを溜めるそうなのだが、レモンはお客様が大好きすぎたのがいけなかったようなのである。
いつもは自由に出入り出来る居間から追い出され、階段から先に行けず、諦めて階段の下でまったり寝そべっているように見えて、実はその時もずっとふつふつとストレスを溜め続けていたようなのである。
お客様が来たのは2日とも昼前から夕方まで、ほぼレモンが起き出してお散歩に出かけるまでの間ずっとストレスに晒されていた事になる。
おそらく原因はこれではないかという事になったのだが、とりあえず経過観察という事になり、狂犬病予防注射は体調が回復してからという事になった。
数値が平均値よりオーバーしていた脱水気味の症状は、普通にお水を飲めば数値も戻るという程度であったが、吐き気であまり飲めないかもしれず、飲んでもまた吐いてしまうとあまり意味がないので、水分&ビタミン点滴で水分補給をカバーする事となった。
ひたすら草を食べるのも、まだ吐き気があるという事ではないかという事で、吐き気止めのお薬を処方して頂いた。
これで一件落着かと思ったのだが、実はこの病院へ行った日の翌日、またお客さんが来る予定なのであった。今度はレモンに慣れているお客さんなので、2階に追いやられなくても大丈夫なのだが、心配の尽きない事なのである。

追記には、今回の診察料の明細などを記してみました。興味のある方はどうぞ~。
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