実はレモンの秘かに尊敬する、半年ほど年上の黒柴姐さんが来なくなってしまった。
それはちょっとした事件がきっかけなのだが…。
一番年下の茶柴っ子。この子は7ヶ月になったばかりだが、メンバー唯一の男の子という事もあり、初めてあった頃はレモンと同じくらいだったが、メキメキ成長してガッシリとした体格の、今やメンバーの中で一番大きな子である。とは言っても、異常なほど大きいというわけではない。体の大きさにさほど差のない他の2匹の柴より、ちょっと大きい程度である。
男の子なんだからまぁ、このくらいでしょ、という範囲内である。
ところがこの子、まだ1歳になっていないこともあり、一番大きながたいに育ったというのに、小さい頃から一緒に遊んでいた姉さん達に対し、いまだ末っ子気質で遊んで攻撃の体当たりをかましてきたりする。
おそらく自分の身体イメージも、まだパピパピしていた4ヶ月前後の頃と変わっていないのだろう。
それでもレモンも他の2柴も上手くあしらって、時には追いかけっこに付き合ったり、ガウガウのじゃれあいに付き合ったり、しつこい!と叱ったりして、上手くやっていたのだが、3日ほど前だろうか。
黒柴姐さんと、じゃれあいながら追いかけっこをしているうち、大きな体で体当たりして足を捻ったかどうかして、黒柴姐さんが、キャイーン!!キャイーン!!と悲鳴を上げたのである。その悲鳴は何度も上がり、終いには黒柴姐さん、飼い主さんに抱っこ要求である。
柴っ子君はすぐに取り押さえられたものの、皆黒柴姐さんの悲鳴にちょっと興奮してしまった。
それぞれリードを持っていたので、それ以上の混乱は起きなかったが、これが犬だけの群れであったなら、柴っ子君は、青二才の癖にやりすぎと、他のわんこに制裁を加えられていたかもしれない。そしてその時、ここぞとばかりに嬉々として、制裁を加えるのはきっとレモンなのだろう。
そんな勢いでガウガウ言っていたのである。
それ以来、黒柴姐さんにトラウマが出来てしまったのか、はたまた飼い主さんが、ほとぼりが冷めるまで冷却期間を置いているのか、犬集会所に黒柴姐さんが来ないのである。
そんなここ2~3日なのだが、黒柴姐さんの次の年長者がレモンなのである。
3柴皆が揃っている時には、置き物のように座っている柴犬たちを横目に、一人で勝手にボール遊びをしているのだが、黒柴姐さんの来ないこの数日は、ちょっと様子が違うのである。
あんなにもの凄いボールフェチだったのに、ボールを投げても気乗りしない様子で、踏み固めて整地した犬集会所の周囲を、落ち着かない様子でグルグル回ってみたり、犬集会所のすぐ脇にブルドーザーで積み上げられた雪山に上って、周囲を見回していたりするのである。
どうやら、黒柴姐さん不在でレモンの警戒レベルが上がってしまったようである。

黒柴姐さんを探すレモン。(嘘です。)
投げられたボールが、他のわんこの物だったら、きっといつもと変わらない執着ぶりを見せると思うんだけどね。ポチッとお願い。



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