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2007年10月23日

2007年10月23日 に関する記事です。
日曜日は早めのレモンの散歩を済ませ、午後3時から始まる市民公開講座へ行ってきた。
議題はヨーロッパの家庭における犬の飼い方躾け方」である。

結果から言うと、犬の社会化期(生後8週から11週くらい)の躾がいかに重要かや、クリッカートレーニングの有効性についてなど、犬の躾本を読み漁ったり、犬の躾について教室へ行ったりした経験のある方なら、特にこれといって耳新しい話という訳ではない。
躾本に書かれているような事は、ペット先進国のヨーロッパに決して遅れを取ってはいないという事であろう。
ただ改めて、自分とレモンの関係でなぁなぁになっている部分もあるなぁと気付いたりして。

良い言葉もありましたよ。
“もしあなたと犬にとってトレーニングが楽しくないなら、何かが間違っているはず!”
これ、良い言葉じゃないですか?
問題行動がなかなか改善しないからといって、イライラしちゃいけませんね。
ヨーロッパと日本の一番の違いは、子犬の躾の期間にご近所の方から協力が得られやすい事だそうである。
「今、ウチにパピーちゃんがいて色んな音に慣れさせようと思っているの。悪いけどあなたのお部屋でお鍋のフタを落としてもらえないかしら。」
なんて、マンションのお隣の部屋の方にお願いするような事が結構一般的にあるのだそうである。てことは、子犬とはそうやって躾けていく物だという事が一般常識として普通に浸透しているという事であろう。これは羨ましいことである。

あと、私は思い違いをしていた事があった。
犬同士は、犬が苦手とかシャイな性格だとかではない限りお互いちゃんと、犬同士の流儀を分かり合えるものだと思っていたのだが、犬でもパグやシャーペイ、チャウチャウのように皺くちゃの顔の犬や、プーリーやオールドイングランドシープドッグなどの長毛犬のの表情は読み取り難いのだそうである。
つまり犬にとっても勿論人にとっても、感情表現が分かりやすい犬というのは、顔の表情が分かりやすい短毛で、立ち上がったり寝てしまったり耳の動きが分かりやすい立ち耳、そして振り回したりピンと立てたり股の間に挟んだりする真っ直ぐなある程度の長さのある尻尾という条件を満たした犬という事になる。
犬にも「あいつはよく分からん。」という事があるという事である。

さて、私がこの公開講座で2番目に面白いと思った事は、話の内容もさることながら、この講座にやって来た方々であった。
だいたい100人前後くらい来ていたと思うのだが、遅刻をしてくる者、聴講中にジュースを飲みだす者、突っ伏して寝ている者、中には赤子を連れてきた方もいたようで、始まる前に赤子特有の「あ゛~~~!!」とかいった大きな声も聞こえ、内心『まさか聴講中、赤子の声で講師の声が掻き消されるなんて事はあるまいな!?』と思ったのだが、始まった後はいたって静かであった。
そして最後に講師が話の終わりのご挨拶に入った所で、早々に教室を出て行く者。
ちょっとちょっと、映画のエンドロールじゃないんだから、お前はアメリカ映画の、チャイムと共に教室を飛び出していく高校生か。
何だか、皆様の学生時代が偲ばれるのである。

でも実は、この挨拶の後に、まだ少し時間があるのでと質問コーナーがあったのだが、そこが一番興味深い質問が出たのである。
進行役の高橋先生が、たくさんの飼い主さんの声を聞いている獣医師らしい、いい質問をして下さった。
「日本では、所謂生体販売のないヨーロッパと違い、大抵の飼い主さんはペットショップで購入するわけだけれども、その子に決めた理由で良く聞くのが、『この子と目が合っちゃったの。連れて帰ってって目で訴えてきたのよ~。』これが非常に多いのだけれども、ヨーロッパではそんな事はないの?」
実は10年くらい前までは、シェルターから犬を貰い受ける人にそんな方が多くいたのだそうである。『こんなに愛らしいのに、なんて可哀相なの!』という一時的な感情で一発で決めて貰い受けたはいいが、シェルターに保護されるくらいなので、何かしらの問題を抱えている場合が多く、結局飼いきれないとなる。
これは問題があるという事で、今では犬を迎え入れる時は一発で決めず、何回か会いに行って熟考する事。何故その犬がいいのか、その犬は自分にあった犬なのかをよくよく考える事を呼びかけて、シェルター側も後で問題が起きないよう慎重になったのだそうである。

それともう一つ、高橋先生からの質問。
「日本では犬を飼ってから、その子を一人で留守番させるのは可哀相と言って、旅行に行かない事は勿論、日々の買い物なんかもなるべく早く済ますという、犬中心な飼い主さんが結構いるのですが、ヨーロッパはどうですか?」
残念ながら、この答えはちょっと的を得ていなかったのだが、おそらくヨーロッパではペットホテルやペットシッターに預けるのは、そんなに抵抗のないことなのであろう。また、小さいうちから他所の人にも慣れさせるという事を躾の一環として意識しているので、そういう経験をすることも犬には必要と考えている人が多いというような事を仰っていた。
この質問の答えにつながってくるのかもしれないが、ヨーロッパでは良く躾けられて飼い主の側でノーリードでもちゃんと静かに座っていたり伏せていたりする犬と、のんびり芝生でくつろいでいると、女の子が声をかけてき易いというのがあって、イケメン男子がそれ目的で犬との生活に踏み切るなんてケースも結構あるのだとか。
理由は何でも相棒と楽しく生活できれば、それに越した事はないよね。

パソコンのトラブルで、スライドが上手く映らなくなり、講義が暫し中断するというハプニングもあったが、なかなか面白い講義であった。
しかもこんなお土産付き!

後ろのごちゃごちゃは気にしないで

ラブラドールの絵の付いたバックの中には、な、なんと、バスタオルとシールとマグネットシートが!
入場料払ったペット博でも試供品一つ貰えなかったのに!(←しつこい。)

アップです

プクプクシールとにゃんこマグネット。結構可愛い







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