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2006年03月30日

2006年03月30日 に関する記事です。
レモンとお散歩をしていたある日、中年のおじさんとその娘さんと思われる中学生が一緒にミニシュナちゃんとお散歩している所に行き会った。
このくらいの年頃のお嬢さんは、お父さんと一緒に出歩きたがらないものだが、一緒にお散歩とは微笑ましいと思った。

次の日、またこのお嬢さんと行き会ったが連れ立っているお父さん風の人も犬も昨日と違うのである。
何なのであろうか。謎である。

だがこの謎はその日のうちに解けた。
どうもこのお嬢さんは、散歩中の目ぼしい犬を見つけては、親しげに近付いてきて根掘り葉掘りとその犬について聞きながら、さりげなく一緒に犬の散歩を楽しむ趣味をお持ちの様なのだ。
何故この謎が解けたかといえば、このお嬢さんの次のターゲットになったのがレモンだったからである。

ちょろちょろと全く脚側歩行のなっちゃないレモンを見て、やおらこの中学生が自分がいかに友人の犬を上手く躾けたかを語り始めた。
『お!?いっぱしのドッグトレーナー気取りか?』すっかり汚れた大人である私は、そんな風に思ってしまった。
だって聞けば彼女自身は犬を飼ったことがないのだと言うのだもの。
それじゃあきっと、たまたまマニュアル通りに上手くいく子に当たっただけなんじゃないの?
そりゃラッキーだったわね。
その頃少しばかり育児(育レモン)疲れしていた私は、少々ひねくれていたかもしれない。

そうこうしているうちに、この中学生が「上手に散歩させるのは簡単だよ。ちょっと(リードを)貸して。」と言ってきた。ムムム、リードはレモンの大事な命綱である。見知らぬ少女に簡単に預けてしまって良いものか。
しかしさっきはこの中学生に対しひねくれた考えを持ってしまったが、相手は情報に敏感なお年頃である。私の知らない、どんな犬でもバッチリ理解できる脚側歩行の教え方を知っているのかもしれない。
少なくともレモンの触り方など見ていると、随分犬慣れしている事は間違いないようである。
『この少女に賭けてみようか。』そう思った私は、思い切ってレモンのリードをトレーナー気取り中学生に託したのである。

『…ああ、なんだ…。その方法ならいつもやってるよ…。』ガッカリである。
トレーナー中学生がやったのは、進む方向にレモンが引っ張ると、すかさず逆方向に進む。その方向にレモンが引っ張るとまたすかさず別の方向へという、所謂リーダーウォークというやつである。それがどうやら上手くいかないと見ると、今度は引っ張る方向とは逆方向にリードを強くクイッと引く、知らない人が見ると犬を引きずり回している様に見えるあの方法をしたのである。
『トレーナー中学生よ。私だってただ日々漫然と犬を飼ってる訳ではないのだよ。本に書いてある様な事は一通りやったさ。それだけで全て上手くいく程世の中甘くはないのさ。それだけ犬とは奥深い生き物なのさ。』
ガッカリしながらそんな事を思っていたが、実は私よりもトレーナー中学生の方がガッカリした様である。
犬の扱いに自信があるようであった彼女は、何を教えようとしているか全く伝わっていない(ように見える)レモンにプライドを傷付けられたようである。肩を落として沈んだ声で「…引きずり回してごめんね、レモンちゃん。」と言いながらリードを返してくれた。そしてそのまま去っていってしまったのである。
彼女は初めて自分の思い通りにいかない犬に出会ったのであろう。初めての挫折、初めての屈辱感を味わわせてしまったのであろうか。

その後彼女が他所の犬飼いと連れ立って散歩をしている姿を目にした事はない。
挫折の1つもしておくべきよ





他所の犬と散歩を楽しまなくなったのは、勉強が忙しくなったからなのか、それともレモンとの一件で自信喪失したからなのか!?トレーナー中学生の明るい未来を祈りつつポチッとお願い
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