そうなると、その瞬間をカメラに収めたくなるのが、犬飼いの心理というものではなかろうか。
犬雑誌なんかで見かけるようなかっちょいいのは、プロカメラマンじゃあるまいし無理である。
しかも自分でボールを投げて自分で撮らねばならないので、ハイタッチの時同様かなり難しいのである。
でもそれでも撮ってみた~いと思ってしまう。浅はかな事である。
で、数枚撮って何とかアップできそうなのは、この1枚こっきりである。

かろうじて前足は宙に浮いてるが、後足は既に着地してしまっている。
だいたいデジカメって奴は、寒い場所だとバッテリーばかり食って反応が恐ろしく鈍くなる。
ただでさえ腕の悪いカメラマンなのに、ボタンを押してから実際画像が撮れるまでに数秒の時差があったんじゃ、ダイレクトキャッチの瞬間なんざ一生撮れやしないのである。
暖かくなったら、もう一度ダイレクトキャッチをカメラに収める事にチャレンジしようと心に誓い、そっとカメラをしまう冬の終わりである。
本当に気温の問題なのか?と思った方も、協力者を見つけるべきと思った方もポチッとお願い

このくらいの年頃のお嬢さんは、お父さんと一緒に出歩きたがらないものだが、一緒にお散歩とは微笑ましいと思った。
次の日、またこのお嬢さんと行き会ったが連れ立っているお父さん風の人も犬も昨日と違うのである。
何なのであろうか。謎である。
だがこの謎はその日のうちに解けた。
どうもこのお嬢さんは、散歩中の目ぼしい犬を見つけては、親しげに近付いてきて根掘り葉掘りとその犬について聞きながら、さりげなく一緒に犬の散歩を楽しむ趣味をお持ちの様なのだ。
何故この謎が解けたかといえば、このお嬢さんの次のターゲットになったのがレモンだったからである。
ちょろちょろと全く脚側歩行のなっちゃないレモンを見て、やおらこの中学生が自分がいかに友人の犬を上手く躾けたかを語り始めた。
『お!?いっぱしのドッグトレーナー気取りか?』すっかり汚れた大人である私は、そんな風に思ってしまった。
だって聞けば彼女自身は犬を飼ったことがないのだと言うのだもの。
それじゃあきっと、たまたまマニュアル通りに上手くいく子に当たっただけなんじゃないの?
そりゃラッキーだったわね。
その頃少しばかり育児(育レモン)疲れしていた私は、少々ひねくれていたかもしれない。
そうこうしているうちに、この中学生が「上手に散歩させるのは簡単だよ。ちょっと(リードを)貸して。」と言ってきた。ムムム、リードはレモンの大事な命綱である。見知らぬ少女に簡単に預けてしまって良いものか。
しかしさっきはこの中学生に対しひねくれた考えを持ってしまったが、相手は情報に敏感なお年頃である。私の知らない、どんな犬でもバッチリ理解できる脚側歩行の教え方を知っているのかもしれない。
少なくともレモンの触り方など見ていると、随分犬慣れしている事は間違いないようである。
『この少女に賭けてみようか。』そう思った私は、思い切ってレモンのリードをトレーナー気取り中学生に託したのである。
『…ああ、なんだ…。その方法ならいつもやってるよ…。』ガッカリである。
トレーナー中学生がやったのは、進む方向にレモンが引っ張ると、すかさず逆方向に進む。その方向にレモンが引っ張るとまたすかさず別の方向へという、所謂リーダーウォークというやつである。それがどうやら上手くいかないと見ると、今度は引っ張る方向とは逆方向にリードを強くクイッと引く、知らない人が見ると犬を引きずり回している様に見えるあの方法をしたのである。
『トレーナー中学生よ。私だってただ日々漫然と犬を飼ってる訳ではないのだよ。本に書いてある様な事は一通りやったさ。それだけで全て上手くいく程世の中甘くはないのさ。それだけ犬とは奥深い生き物なのさ。』
ガッカリしながらそんな事を思っていたが、実は私よりもトレーナー中学生の方がガッカリした様である。
犬の扱いに自信があるようであった彼女は、何を教えようとしているか全く伝わっていない(ように見える)レモンにプライドを傷付けられたようである。肩を落として沈んだ声で「…引きずり回してごめんね、レモンちゃん。」と言いながらリードを返してくれた。そしてそのまま去っていってしまったのである。
彼女は初めて自分の思い通りにいかない犬に出会ったのであろう。初めての挫折、初めての屈辱感を味わわせてしまったのであろうか。
その後彼女が他所の犬飼いと連れ立って散歩をしている姿を目にした事はない。

他所の犬と散歩を楽しまなくなったのは、勉強が忙しくなったからなのか、それともレモンとの一件で自信喪失したからなのか!?トレーナー中学生の明るい未来を祈りつつポチッとお願い

この小学生、そこいら中の犬の名前を知っているようである。
しかし、犬好きであるようだが本人は犬を飼ってはいないようなのである。
私とレモンがよく行く公園には、雪が溶けるとなんとなく犬飼い達が集まりだす少し小高くなった場所がある。

出会う犬、出会う犬に挨拶したがるレモンは、この場所へよく行く。何故ならこの場所に集まる犬&犬飼いは、基本的に他の犬との接触OKだからである。レモンは挨拶させてくれなければ、ギャワンギャワンとうるさい犬だが、挨拶さえさせて貰えればいたって無口な犬である。しかし、挨拶する時突進していくので、せっかく挨拶させて貰えそうな時でも相手の犬もしくは飼い主、果ては双方をビビらせてしまいがちである。
その点この犬の集まる場所では、既にレモンがどんな犬か知られているので、好きに挨拶させてくれるのである。
そんな場所に件の小学生が出没するのである。
この小学生を見ていると、私は色々突っ込みを入れたくなってムズムズしてくる。
まず、レモンが草などを食べちゃったりした時この小学生は「お前はもう、何でも食べるんだから。」とか、いつものレモンの様子を見て「あんたは本当に落ち着きがないんだから。」などと何故かおばさん口調で言うのである。
ああ、もうだめである。私の心の中の突っ込み魂が、勝手に脳内で突っ込み始めている。
『何でおばさん口調なんだよ!』
『人んちの犬を、“お前”“あんた”呼ばわりかよ!』
『なれなれしい割には、触り方がぎこちないじゃないかよ!』
ああぁぁぁ!!誰か私の脳内桜塚やっくんを黙らせてぇぇ~!!である。
そんなある日いつもの通り犬の集まっている所で、レモンが何か得体の知れないものを口に入れたので、私が慌ててそれを取り出そうとしてレモンの口に手を突っ込もうとした時である。このおばさん口調小学生も一緒になって、レモンの口に手を突っ込もうとしてくる。手伝ってくれてるつもりであろうが、余計なお世話である。
おばさん小学生は飼い主がしている事は何でも自分もしていいと思っているようだが、こちとら本気咬みで咬まれてもいいという覚悟で手を犬の口に突っ込んでいるのである。その覚悟のない者に、手を出させる訳にはいかないのである。
「あ!ダメダメ!!口に物が入ってる時は本気で咬むから手を出さないで!!」と、注意を促がす。
う~ん。己の愛犬を咬む危険のある犬と口に出して言わねばならないのは、なかなかの屈辱である。
拾い食い抑止の躾がうまくいってないのを、他の犬飼い達の前で自ら大暴露といった体である。
おばさん小学生をこっそり突っ込み続けていた報いであろうか。
おばさん小学生に負けている場合ではない!頑張れ飼い主!!と思った方はポチッとお願い。
思わなかった方もカチッとお願い。

クレートかカドラー(犬用ベッドの事ね)を購入して部屋に設置しようとずっと思っているのだが、まだ手に入れていないので、レモンは自分の好きな場所を勝手に見つけて寝ている。その場所が、私の掛け布団の上の足元あたりなのだが、最初は布団全体から見て端の方に奥ゆかしく寝ているが、あっちへコロンこっへコロンと寝返りを打つうちに、だんだん真ん中へ移動してきてしまう。いざ私が布団に入ろうとすると、レモンが大変邪魔な事になっているのである。

だが気にせず布団に入っていくと、レモンは自分の体の下でうごめく感触が気に入らないのか、ガバチョ!と跳ね起き一旦布団から退散する。
気持ちよく寝ていたところすまないね、とか何とか言いながら、私が布団の中に入り落ち着くと、レモンもまた掛け布団の空いてるスペースに乗って寝直すのである。
しかし、数日前からレモンが布団の上で寝なくなった。
どこで寝ているかというと部屋の隅っこ。そこはトイレトレーと壁の間である。
そんなところで寝なくても…、と思う。

前にもそこで寝ているレモンを紹介したが、前は一時的にそこで寝る事はあってもずっとそこで朝まで寝ている事はなかったのである。
何故そんなところで寝るようになったのであろうか?
寝ている間にレモンを蹴ってしまったのだろうか?
もしかして私、レモンに嫌われてる…?
もしかして、もしかして、レモンは私と同じ部屋で寝る事にストレスを感じているのでは…?
だが今夜も、皆寝室へ引き上げて誰もいなくなった居間から、早く迎えに来いと吠えるレモンの声がする。
ただ部屋があったかすぎるだけなんじゃないのと思った方も、落ち着いて寝られる物を早く買ってきてやれと思った方もポチッとお願い

その時レモンも私も別のコートにいたのであるが、ランのオーナーさんが「あの茶柴ちゃんが遊びに来てるから、コーナーを移る時気をつけて下さいね。」と注意を促がして下さった。
なるほど、前の飼い主さんである黒柴ちゃんの飼い主さんと現飼い主さんとで遊びに来たようである。
その日は大型犬が結構来ていたのだが、皆私達がいるコートの方で遊んでいた。いつも遊んでいるコートはちょうど雪が溶けだしていて、そこで遊ぶと泥まみれになるのだが、その奥のコートはまだ雪がたっぷり残っていて、汚れる心配がないので、私も含め皆奥のコートに集中していたのである。
おかげで出会い頭に噛み付き事件も起きなかったようである。
そのうち大型犬の子が1匹、茶柴ちゃんのいるコートに移っていった。
茶柴ちゃん、途端にひどいめにあわされてでもいるかの様な、悲痛なキャワワワン!という声を大連発。
だが実際は一切何もされていない。大きな犬がちょっと近付いてきただけである。
しかし現飼い主さんも、前飼い主さんの話を聞きながら冷静に対処していた様である。
ラン内に入ってもリードを付けたまま放していて、他の犬に向かって行きそうな時はすぐに捕獲し引き止められるようにしていた様である。
何にしろ、ドッグランへ連れてくるのは良い事である。
他の犬飼いさんから色々な情報を得られるであろうし、他の犬と出会う機会が増える事で茶柴ちゃんの社会化も促進されるであろう。
暫らくは大げさな鳴き声で、注目の的になったりするであろうが、へこたれずに茶柴ちゃんの躾直しを頑張ってほしいものである。
私は頑張っている飼い主さんと茶柴ちゃんを、遠巻きに温かい目で見守る事にする。
性格の良し悪しではなく、只々気性の合わない犬というのもいる。
レモンと茶柴ちゃんはその類である可能性もあるので、前の事件があった以上、ランのオーナーさんが気にしてくれて同じコートにならない様に配慮されるだろう。なのでいつか再び同じコートで遊べる日が来るといいが、その日はやはり永遠にやってこないかもしれない。しかし別に無理に一緒に遊ばなくても、それぞれが幸せな犬としてそこにあればいいのである。

そういえばレモンは自分を幸せな犬だと思ってくれているだろうか?
今日はあまり出番のなかったレモンを応援してポチッとお願い

レモンのつい最近までのマイブームは、散歩中に私の履いているゴム長靴にかぶりついてきて、そのまま私が引きずって歩こうが放さないというのがあった。
もしかしたら何かを訴えたかったのかもしれないが、何が言いたかったのか解らないうちにしなくなったので、レモンのマイブームだったのだろうと思っている。
最近のマイブームは、お散歩に行った公園でボール遊びをすると、帰りはそのボールを自分で咥えて帰る事である。
これがなかなか都合が良い。
ボールを咥えているので、他の犬とすれ違っても、大騒ぎはするものの吠えてもうるさくはないのである。この時、ボールを放してしまわないのはなかなか見上げたものである。
さらに、拾い食いもボールを咥えている事により、しないと言うか出来ないし、いつものリード引き気味で歩くのも少しセーブされている気がするのである。
この様に、私にとっては都合の良い点があるのでこのマイブーム、一時的なブームではなくいつもやって欲しいものである。

しかしレトリーバー系のお犬様が何か物を持って歩くのを好んでする話はよく聞くけど、お前もやるとはね。

てか、ボールに執着しすぎだって。
橋を渡る時イソップ童話の犬のようにボールを落としはしないかと、ヒヤヒヤしている飼い主の肩を、「大丈夫!」と言いながらポンと叩くようにポチッとお願い


これにはちょっと困った。「今日はおじさん、休みだよ。」と言った所で犬には通じない。
おじさんもまたレモンに会うのを楽しみにしてくれていたのであろうが、暫らく散歩コースを変更することにした。
了見の狭い犬飼いですまない、おじさん。
レモンも薄情なもので、「今日はこっちから行くよ。」と言っても別段不満はないようである。但し、おじさんのいる道の側へ差し掛かるとやはりテンションが上がってくる。
ペット先進国と言われているような国では、一般的なマナーとして、いくら可愛くても不用意に飼い主と一緒にいる犬等に声を掛けたりはしないそうである。そうする事の意味が、私にはイマイチ解っていなかったが、この度のレモンの様な事になってしまうからなのではないかと思ったしだいである。
他にも、脚側歩行の訓練中であったりするなら、集中力が途切れてしまったりするものね。
そういえば、盲導犬のお仕事中には声を掛けないで下さいなんて言うし。声を掛けるなら、その盲導犬を連れてる方に「何か困っていませんか?」と言うと助かる事があるのらしい。
話を戻すが、そんな訳で散歩コースを変更したが、いつまでこの道から遠ざかっていれば忘れてくれるのであろうか。それともいつまでもこの道にさしかかれば、あのおじさんを探すのであろうか。
工事が終わっておじさんが姿を消す前に1度くらいは、おじさんに会わせてあげてもいいけどね。
でもそのおじさんへの媚びっぷりが、恥ずかしいやら妬けちゃうやらと思っている私を少しは感じ取ってほしいと思っているのだよ、レモン。
飼い主、了見が狭いぞと思った方も、レモンちゃんちょっと薄情ねと思った方もポチッとお願い

しかしレモン、ウチに来て数ヶ月は全く吠えなかった。
母をして一度ならず『この子、口が利けないんじゃないかしら』と心配させたものである。しかし家具に激突した時などキャン!!とか言ってるからその心配は取り越し苦労と言うものである。無口で結構。無駄吠えの躾をする手間が省けるというものである。
レモンが初めて本格的に吠えたのは、置き物の小さな壷に向かってであった。その壷とはこれ↓である。

隣に配置されたマグカップと同じくらいの大きさである。
どうやらレモンは、中に何かいそうで怪しいと思ったようである。さすが穴ネズミなどを狩る犬の血を引いているだけある。そう、ケアンテリアの“ケアン”とは石塚とか石積という意味で、ケアンテリアはその中に巣を作る小動物を狩るために作出された犬なのである。
母があまり心配するので、この壷に吠えるところを見せてやりちゃんと口が利ける事を証明してやったが、ああお母様、その姿を喜んではいけません。吠えると喜ばれるとレモンに勘違いされてしまうでしょ、等という遣り取りもあったが、この壷をしまうと元通りの無口な子犬になったので、やはり無駄吠えの躾はしないですんだ。
しかし、犬の躾の勝負どころである6ヶ月まではいたって無口だったレモンは6ヶ月を過ぎた頃から吠えるようになってきた。
ちょっとそれって、フェイントじゃないのか!?
私が『早くからの躾が大事』とやる気満々だった頃には全く吠えなかったくせにぃ~!!チックッショ~!!(小梅太夫風に)である。
だが、犬の躾とは何歳からでも出来るものである。気を取り直して、何故吠えているかを見極め、その時々に合っていると思われる対応をするように心がけている。
レモン只今1歳7ヶ月。ケアンテリアの特性に書かれていた通りの無駄吠えはするが、その頻度の割合少ない犬に育っていると思われる。

そうやって吠え付く相手を物色するのは止めたまえ。
「ちょっとそこの人、私を撫でてかない

ウチの犬もよく窓から道行く人に声を掛けてるという方も、ウチのは無駄吠えなんかしないという方もポチッとお願い

試した事はないが、母と同時にレモンを呼んだらレモンは母の所へ行くだろうと予想している。
レモンが咥えてはいけない物を咥えて走り回っている時、以前も書いたように私はありったけの演技力で、レモンのおもちゃで楽しそうに遊んで物々交換へ移行するのだが、私の母はレモンを「コラ!!放しなさい。」と叱る。するとレモン、ポロリと咥えていた物を放すのである。
我が家では、レモンはキッチンへ立入り禁止である。キッチンへの出入り口には犬用ゲートを取り付けてある。しかしたまにうっかり心ならずも、キッチンへの侵入を許してしまう時がある。その時も私が連れ戻しに行くと、レモンの追いかけっこ遊びモードのスイッチが入ってしまうようである。だが母が行くと慌てて居間に戻っていくのである。
だいたいにして、レモンの朝の日課が、座っている母の膝の上で暫らくくつろぐ事なのである。
あ~あ、どんなに一生懸命世話してもお前は結局、母の犬な訳ね。そう思わずにいられないのである。
しかしつい昨日の事である。
私がレモンにマウンティングされたあの体勢(詳しくはここ)を、母がしていた時の事である。
レモン、おもむろに近付き、私にした時と同様に母の脛にしがみついてマウンティングをするではないか!!
ヘコヘコと2ヘコほどしたところで、私が再びガツンと叱ったらやめたが、一体レモンはどういうつもりなのであろうか?
母のことを真のご主人様と思ってると思っていたのは、見当違いだったのか?それとも母さえ手下につければ、この家は私の天下じゃ


やっぱりレモンの気持ちは計り知れないと思ったしだいである。
昨日、一昨日と図らずもマウンティング三部作になってしまった。ヘコヘコリズムでポチッとお願い

ドッグランへ行くと仲の良い犬同士が取っ組み合ってかぶりついたりして遊んでいるのを、じぃーっと見ているのである。
その姿が、羨ましげに見えるのである。

幼馴染のお散歩友達とも、せいぜい追いかけっこ遊びがいいところである。憧れの(と思われる)取っ組み合いは、どうやったらそのシチュエーションへ持っていけるかが解らない様である。
そんな訳でドッグランでは取っ組み合ってる犬を見てお勉強しているのかもしれない。
しかし先日ついにレモンも、幼馴染の黒柴ちゃん相手に取っ組み合いデビューを果たした。
アウアウ、ガウガウ言いながら楽しそうであったが、何度目かの取っ組み合いの折、バックを取ってマウンティングをしようとした。相手は半年ほど年上なのだが、1歳を過ぎたあたりから落ち着きのある大人のレディへと成長した犬である。他の犬と遊ぶのも大変上手な犬なのである。レモンがマウントを取るなんておこがましいのである。
私が「コラ!!」と言うより早く、黒柴ちゃんにガツンと叱られて飛び退っていた。
レモン、まだまだ修行中の日々である。
レモンも早く立派なレディになってほしいと願いつつポチッとお願い

私が床にうつ伏せに寝転がって、膝を折り曲げて本なぞ読んでいた時、レモンが脛にしがみついてきた。そしてなにやらリズミカルに動いている気配。ん?と思い振り向くと、レモンはしがみつくのを止めた。
しかしこれは…もしかすると…。まさかね…。と、その時はそう思った。
別の日、また同じ態勢でいるとまたレモンがしがみついてきた。またリズミカルな動き。すばやく振り向くと、そこには私の脛にしがみついて、腰をヘコヘコ動かすレモンがいた。
コラー!!レモン!!そんなはしたない子に育てた覚えはないぞ!!
咄嗟にそう叱り付けた。
マウンティングだった。
こんな幼い、しかもメスがこんな事するとは思わなかった。
早速この行動の意味を調べてみると、下位の者に自分が上位であることを知らしめるためにやる行動であることが解った。
つまりレモンは、「これからは、アタチの言うことを聞くんでちゅよ。」というつもりであったらしい。
しまった。
こんな行動に出たということは、私がリーダーとして頼りないという事ではないのか?
しかしすぐに叱り付け、その際意識してやったわけではなかったが偶然にもレモンが私の声に驚いてコロンと仰向けにひっくり返ったのが良かった様で、その後はマウンティングされた事はない。
時々試しにわざとレモンの前で、件の態勢になってみたりしてみるが、やはりマウンティングはされない。一応私の方が上位の者だと認識しているようである。けれども下位の者がどうあるべきかは、いまいち解っていないようである。手足に甘咬み攻撃をしてくるのはそのせいに違いない。甘咬み攻撃の最中、おやつ無しでも「オスワリ」と言うと渋々でもする所を見るとまさか下克上狙いではあるまい。

…狙ってないよね。ね!?
誰か狙ってないと言ってくれ。
まぁ!レモンちゃん、はしたないと思った方も、絶対下克上狙いだと思った方もポチッとお願い。

何をって布団の上での粗相をだ。
今回は全く私が悪い。
レモンのトイレトレーにペットシーツを引き忘れていた。
レモン、困った挙句に布団の上でやらかした。
すぐ気が付いて、現行犯でトイレトレーに移動させたが、ちょっとばかり遅かった。あ~あ…、この前されたのをきっかけに、いい加減あちこちレモンに齧られてボロボロだった布団カバーをおニューに買い換えたばっかりだったのに。そんなガックリ感をみなぎらせて後片付けをし終わりパソコンに向かったら、レモンが珍しく擦り寄ってきて、さらに私の腕に手をかけてきた。
あら、珍しい。ごめんなさいとでも言いたいの?なんか物言いたげね。でもいつものごとく何が言いたいのかさっぱり解らないので、様子を見つつ暫らく放っておいた。
そうこうしてるうちに、布団も何となく乾いたようなので、対レモン用に掛けている布を掛け布団の上に掛けた。
するとレモン、いそいそいつもの定位置に行ってすぐに寝た。

もしかして、あんたさっき「あのー、寝床が濡れてて寝れないんですけどぅ…」って言いたかったのか?
だったら定位置で粗相なんかしなきゃいいのに…。
いや、今回は100%私が悪いと思うけどね。
でも、あんたやっぱり少し雑な性格してると思うぞ。

…そこで寝るのもどうかと思うぞ。
おしっこたれのレモンと、またやられたと落ち込む飼い主に励ましのポチッをお願い

かなりハイテンションでよく走るとあるジャックラッセル君、飼い主含め皆『疲れ知らずの奴だな。』と思って見ていたそうだ。しかしこのジャック君ひとしきり走り狂った挙句突然パタンと倒れてしまった。体力の限界までトーンダウンすることなく走っていたという訳である。当然その場にいた皆が驚いたそうだが、この犬は暫らくクールダウンさせただけで何事もなかったそうである。飼い主さんもさぞや驚いたことであろう。
我が家の体力魔人、ハイパーレモンはその辺のところはどうかといえば、ドッグランで走り倒していても、疲れてくると走る速度も遅くなりさらに疲れると勝手に休憩しているので、ラン内で突然パタンといく心配はないようである。

しかし私の心配は帰りにある。
ドッグランで充分遊んでどうやら疲れて休憩しがちになってきたので、帰るとするかとリードを付けてランから連れ出すと、ランでの自由運動とリード付きのお散歩はまた別と言わんばかりにテンションが上がる。
さっきまで休憩したりしてたのにどこにこんな体力がと思うほど、帰る道すがら出会う犬ごとに、挨拶させてくれ~と大暴れ。すれ違った人の「かわいい~」という声が聞こえてこようものなら、遊ばせてくれ~とまた大暴れ。そのくせ家に到着するとパタンキュ~とすぐに寝てしまう。よほど疲れたようで片耳も垂れている。
そのうちランからの帰りに行き倒れるのではないかと真に心配である。
ウチの犬は体力温存型という方も、ウチのは限界知らずという方もポチッとお願い

いつもお世話になっているドッグランで事件は起きた。
ファーストコンタクトでは問題なかった茶柴の女の子にレモンが咬まれた。2匹を引き離そうとした時、どさくさに紛れて私も肘を咬まれた。厚手の長袖を着用していたことで幸い流血にはいたらず、内出血程度で全治1週間ほどの怪我だった。流血しなかったことで誰も、私も咬まれたことには気付かなかった。私も咬まれたとは言わなかった。
ウチの近所のお宅で外飼いされてる犬が、道路工事をしている人にからかわれ、その人を咬んでしまいイチャモン付けられ泣く泣くその犬を処分したという話を聞いたのを思い出したのである。
いくら自宅の敷地内であっても、飼い犬が人に怪我を負わせてしまえばそれは飼い主の責任というのが日本の法律である。加えてこのかわいそうな犬の飼い主さんはご高齢の方であった。他の対処の仕方も思いつかなかったのかもしれない。愛犬のために戦う力が無かったのかもしれない。
私が茶柴ちゃんに咬まれたと言えば、自分で思っているよりも大事になってしまうかもしれないと思った。腕がもげそうなほどの大怪我だったならそんな事も言ってられないと思うが、たかだか1週間程度で治る怪我である。レモンもお尻に歯型が付いてしまったが、傷は浅くやはり全治1週間程度のものだった。
聞けばこの茶柴ちゃん、前の飼い主宅で6ヶ月くらいまでゲージに入れられっぱなしでろくに外に出さず、おかげで全然社会化が出来ていなかった。いざ外に連れ出すようになると、怖いと感じると噛み付く子になっていて問題犬扱いされていたのだと言う。既に黒柴を飼っている現飼い主さんが見るに見かねて引き取った子なのだそうだ。
問題行動があるのを承知の上で引き取るなんて、そんな事なかなかできる事ではない。せっかく茶柴ちゃんに訪れた幸運をこんな事で台無しにしたくはなかった。誰が悪いと言う訳ではない。初めてこの茶柴ちゃんと会った日はレモンとも仲良く遊べて問題なかったので、その場にいた関係者全員が油断していたのだ。
このドッグランにはいくつかのコートがあり、相性の悪い子同士は別々のコートで遊ぶことが出来るので、この時茶柴ちゃんは別のコートへ退場となった。
レモンはすっかりゼロやる気になり、珍しく自分から私の膝の上に乗り沈み込んでしまった。まあ、初めてがっつり咬まれたのでいたしかたない。30分ほど落ち込んでいたが、穏やかな性格のボーダーコリー君がレモンを遊びに誘ってくれて、一応気持ちを持ち直し楽しく遊んでからドッグランを後にする事が出来たので、また一つ新しい経験をしたという事で良しとした。
後日、あの咬み付き茶柴ちゃんの飼い主さんに出会ったが黒柴ちゃんしか連れていなかったので、あの子はどうしたのか聞くと、元の飼い主がやっぱりいないと寂しいと言ってきて結局戻っていったと言う。あまり詳しくは聞かなかったが、おそらくただ返した訳ではないと思う。ちゃんとした飼い方をある程度伝授したであろう。
しかし6ヶ月までゲージに入れっぱなしにしていた飼い主である。少々不安ではあるが、私がしゃしゃり出ていくような話でもない。
この茶柴ちゃんに私達が会う事はもう二度とないと思うが、咬み付き茶柴ちゃんにも幸あれと願ってやまない。

あたたた!レモン、お前まで咬むな!!
愛犬が咬まれた経験のある方も、愛犬が咬んでしまった経験のある方もポチッとお願い

結果的に私はレモンの後頭部ばかり見ることになる。そのこと自体はあまり褒められたことではないのだが、私自身はレモンのチャームポイントはこの後頭部だと思っている。

この、薄いクリーム色から赤茶までの様々な茶系の色合いが織り成す、味わい深い毛束だらけの後頭部。画像でどこまでその感じが伝わるか解らないが、できることなら生レモン後頭部をお見せしに回りたいくらいである。
さぞや柔らかいのであろうと手を伸ばして頭を撫でてみれば、期待を裏切る意外と固めの毛質もまた、極々ささやかなビックリサプライズ感があって好ましい。
逆にいつもレモンに触りなれてる私は、他のワン様に触れた時そのあまりにフカフカの柔らかさにかなりウットリしてしまう。そんな本当にささやかな感触の違いに、そして柔らかいって気持ちいい

え?結局気持ちいいのは他のウチのワン様じゃないかって?
そんなことは気にしちゃいけません。
レモンの後頭部を触ってみたくなった方も、頭ボサボサじゃないのと思った方もポチッとお願い


それはボール遊びをしてる時で、しかもレモンがノリノリの時。

ボールを遠くへ投げて持ってこさせる遊びに、私が飽きた頃、しかしレモンはまだまだやる気満々な時、レモンを私から少し離れた所に配置し、レモンに向かってボールを投げダイレクトキャッチさせる遊びに移行する。その際「レモン、そっちそっち」と言いながら指差すと、レモンはちゃんとそこへ自ら移動して待ち構える。まさにこの時が『分かり合えてる』と感じる瞬間である。

他にも、部屋の中で「ボールは?」と聞くとボールを捜し始める。しかし外で遊んでる時もそうだがあんまり丹念に探さないので、なかなか見つけられない。そこで「あっちにあるよ。」と言いながら指差すと、指差された方へ探しに行く。さすがにこの時はレモンの気持ちが理解できる。
「えっ?どこどこ、どこ?…う~んと(ウロウロ)…あ!あった!!わ~い」と思ったね今、絶対。
え?そのくらいなら犬飼いでなくても見りゃ解る?
……面目ない。
ウチはもっとずっと解り合えてるという方も、ウチはそれすら出来てないという方もポチッとお願い

レモンは「ハウス」です。
「オスワリ」「フセ」「ハウス」はレモンが勝手にその動作をした時に声を掛け続け、その言葉が何を意味しているかを覚えて貰うという方法を採用しました。

ゲージに入るたびに「ハウス」と言い続け、ウチに来て1ヶ月足らずくらいの時に何となくもう「ハウス」の意味を理解してそうに見えたので、試しにゲージの外でチョロチョロしているレモンに「ハウス」と声をかけたらゲージに入っていきました。
嬉しくて3回くらい立て続けにやってみたら、3回ともちゃんとゲージに入りました。
この時は天才だと思いましたよ。マジで。
もっともトイレをなかなか覚えてくれなかったので、すぐに別に天才じゃあねーなと思い直しましたが。
今思うと、同じ頃から「オスワリ」「フセ」「ハウス」と声を掛け始めたうちの「ハウス」を真っ先に覚えたのは、服従させられてる感が薄かったせいなのかもしれません。
服従させられてる感と言えば、レモンは「オテ」をかなり長いこと拒絶してました。
「オテ」は、「オスワリ」「フセ」と違い躾けではなく芸なので、別にできなくてもいいと思っていたので初めはあまり真剣に教えなかったのですが、あまりにも私の両親からの熱烈なリクエストがあり途中から真剣に教え込みました。すると、今までの覚え方から見て明らかに「オテ」の意味を理解しているはずなのに、「オテは嫌」とばかりに絶対やるものかという意思を感じました。
「オスワリ」よりも「フセ」よりもレモンのプライドが許さなかったようです。
「オテ」がですよ?
変なことにプライドを刺激される犬だなと思いました。
今でも究極の服従ポーズ、腹見せ(別名ヘソ天)は苦手なようです。
もしかすると一番初めに何を覚えるか、または、何を最短時間で覚えたかでその犬の性格がある程度解るのかもしれません。誰かにそういう研究して発表して貰いたいものです。

最初に何を覚えたか思い出しながらポチッとお願い

お~いレモンや、寝そべってないでちょっと付き合って。

まずはオスワリ!

うっ、ブレちゃった

まぁ、いいや。次は、
アゴ!

よ~し!ハイタ~ッチ!!

ち、近っ!!フレームからはみ出ちゃってるし

ちょ、ちょっと場所変えようか。
じゃ、気を取り直してもう一回。
ハイタッチ!!

どうやらレモンのハイタッチより、私のカメラの腕前の方が問題ありそうである。
ハイタッチの勢いでポチッとお願い

前にも書いたがドッグランでのレモンはややビビリ気味だが、慣れると他の犬とも遊ぶ。好きな犬のタイプは、追いかけたり追いかけられたり出来る犬らしい。追いかけてくるだけの犬にはかなり厳しく怒って寄せ付けなかったりする。
他の犬がいなくて貸し切り状態の時は、1匹で勝手に走り回って遊んでいる。それはそれで楽しいようだ。
ある時そんな貸し切り状態で、勝手に走って楽しむレモンを見てランのオーナーさんが、「レモンちゃんは1人で遊べるからいいね。」とおっしゃった。そう言われてみて別の日に他の犬を観察してみると、ある犬は、飼い主命で飼い主から片時も離れず、勿論飼い主からけして目を逸らさず、したがって思い切り走ることもなくせっかく思う存分走らせてやろうと連れて来たのにと、飼い主を嘆かせていた。
ある犬は、おもちゃを投げないと走らない。
またある犬は、他の犬がいないとダメなのだとか。
こう書くとまるでレモンは手の掛からない子の様だが、他犬のボールに執着しすぎる嫌いがあって、一度ボールを奪うとテラスのベンチの下でずーっとボールをカミカミ、カミカミ、カミカミ………
『せっかくここまで連れて来たのに…。』となる。
レモンがランに通いだして間もない頃、小型犬の子犬が大好きというハスキー犬に追い掛け回されて、レモン不覚のビビリションをしてしまったこともあったっけ。
レトリーバーやボーダーコリー等の大型犬と平気で遊ぶトイプードルがいたり、控えめだけどメスには目が無いジャックラッセル君とか、ボールやフリスビーを完璧にキャッチするスポーツ選手のようなコーギー君とか。
自分の犬と遊ぶのも楽しいけれど、他の犬を観察するのもかなり楽しい。一口に犬と言っても本当に色々な性格の子がいるものだ。

ドッグランへは行ったことのない方も、ランでは他の犬にはガウッちゃっていつも隔離という方もポチッとお願い

ドッグランや少し遠出の散歩をした時など、さすがのレモンもヘトヘトに疲れた時の爆睡時には、向かって右側の耳が子犬の様に垂れてくる。

こういう時は、今日の散歩はかなり充実してたのね

前に飼っていた犬にはこんな癖なかったと思う。外飼いだったし当時ドッグランなんて素敵な場所もなかったから、そこまで疲れたり爆睡することもなかっただけなのかもしれない。少しずつではあるが世の中、犬が熟睡できるほどいい環境になってきているのだろうか。
話が逸れたが、レモンが疲れた時に出てくる耳の癖の話である。
疲れた時に垂れてくるという事は、いつもは緊張感を持って頑張って耳を立てているという事なのだろうか?どんな小さな良い音(おやつの袋を開ける音とか?)も逃すまいとして?でもなんで右側の耳だけ垂れる?やっぱり単なる癖なのか?
他の立ち耳の犬にもこういう癖ってあるのだろうか?
ウチのも垂れるという方、おりましたらご一報下さい。
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以前ドッグランに行った時出会ったウエスティ、レモンとそっくり。とても他犬とは思えない。

ドッグランへ行くとレモンを目で追っているが、シルエットがよく似ているのでいつの間にか目線が、このウエスティちゃんにシフトしてしまっていたりする。本当にそっくり。

2匹で一緒に走り回ってると本当の姉妹みたい。
このウエスティちゃんは、レモンよりも物怖じしない性格みたいで、自分よりかなり大きい犬にも積極的に近付いていく。
おかげでいつもはビビリ気味のレモンもつられてこの通り。

後日、このドッグランに遊びに行った時、あの日来ていた別の飼い主さんから「あら、今日はウエスティちゃんは連れてきてないの?」と声をかけられてしまった。えっと、いや、あの子はウチの子じゃないし。どうやら姉妹犬と思われていた様子。産みの親が違うどころか犬種すら違う犬ですし

またあの子に会いたいなぁと思うのだが、あちらの飼い主さんとタイミングが合わない様でドッグランへ行ってもなかなか出会わない。ランのオーナーさんに「昨日来てましたよ~。」とか時々言われたりする事もあって、結構ニアミスっているんだけどなぁ…。
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2005年の順位を見ると、

チワワ、3位 プードル、ときてずーっと下がって32位にケアンテリア。
中途半端な順位である。
どのくらい出会いにくい犬か解かりづらい。
ダックス、チワワ、プードルはさすがに上位3位に入るだけあって散歩中もよく会う。他によく会うミニシュナは9位。レモンの最も仲の良い幼馴染の柴は11位。レモンの母親筋のジャックラッセルは20位。遠い親戚筋に当たるウエスティは24位。それよりも少ないってことね。
介助犬としてもお馴染み、賢いイメージのフラットコーテッドレトリーバーは33位。ちなみにラブラドールは12位。警察犬なんかで活躍するジャーマンシェパードは36位、かつて物凄い人気が出たシベリアンハスキーは40位。ふむ、それよりは多いってことか。
かつてはヨークシャーテリアよりも人気があったらしいケアンテリア。しかし、この順位表ではヨーキーは4位。てことは昔は、現在ヨーキーを見かけるくらいの割りあいで、ケアンを見かけたってことなのね。
しかしいつ頃そんなに人気があったのだろう。
もしかすると古の名画「オズの魔法使い」公開直後くらいだろうか。(この映画の主人公ドロシーの飼い犬として、ケアンテリアが出演しています。)
ウチの近所で見かけたケアンは4匹。内2匹は飼い主さんが同じ。と、まるで私もケアンを飼っているように書いているが、実際純血種のケアンに出会ってみるとやっぱりレモンは、どこがどうとは言えないが微妙にケアンテリアとは違う容貌に見える。酷似はしてるが。強いて言うなら、レモンの方がマズルが少し長いかな?足も少々長いかも。ホント微妙…。ケアンよりもむしろウエスティに似てる子が多い感じ。てかケアンとウエスティ自体近縁犬種なのだが。
もっとじっくりケアンテリアと比べて観察してみたいが、いかんせんなかなか出会うことがないのである。

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犬飼いにあるまじき事である。
犬は好きだし、歩く事も嫌いじゃない。嫌いじゃないと言うよりむしろよく歩く方だろう。だが歩くためとか運動のために歩くのが苦手なのだ。そこへ行く具体的な目的がないと気分がのらないのだ。だからと言って散歩をしない訳にはいかないのでそこは一応しているが、実はレモンを飼い始める少し前まで、だんだん散歩が面倒になり頻繁にサボるようになって、犬が可哀想な事になりはしないかと、そんな風になるなら犬飼いにはなれないと、かなり不安だった。
しかし犬の飼い方について色々調べるうち、毎日規則正しく同じ時間に散歩に行くことで要求吠えをするようになることがあり、それをさせない為には、散歩の時間を決めずなんだったら時には散歩のない日があってもよく、そうする事が犬にも「散歩に行くよ」と言われた時が散歩の時間という風に理解され、要求吠えをしなくなるしどちらがリーダーかも明確に誇示できるという躾け方があるのが解った。
それを知った時救われた思いがした。
本によっては毎日規則正しくお散歩をと書かれたものもあるが、犬は群れの中で生きる動物である。犬には自分の所属する群れのルールに適応する能力があるのだろうと私は解釈した。つまり、規則正しく毎日お散歩しようが、時間を決めず時にはお散歩しない日もあろうが、その方法がその群れにピッタリで犬にも飼い主にも過剰なストレスが掛からないのであればどちらでもいいのだろうと思ったのだ。
そんな訳でいまだに犬の散歩は嫌いではあるが、どーっしても気乗りがしない、行きたくないという日は行かなくてもいいのだと思うと不思議と気持ちに余裕が出てくる。実際に本当にそういう理由で散歩をサボるのは週に1日あるかないか、多くて月に5日ほどで、全くサボらない月もある。

月にあと2,3日サボりの日を増やしてもいいかなとも思うが、こんな顔↑されたら散歩お休みにしようと思っていてもつい行ってしまったりするのでこんなものだ。
これを多いと見るか妥当と見るか、はたまた少ない方だと見るかはそれぞれの犬飼いによるだろう。
それはともかく、私の思惑通り今現在のレモンは、ごはんや散歩の要求吠えはしない犬である。
こんな散歩嫌いな犬飼いだが、レモンよこれからもよろしくね。
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と言うより、一匹で遊ぶ方が好きなのではないかと思う。
私が投げたボールを取りに行く、普通のボール遊びもかなり好きではあるが、部屋の中だとすぐ飽きるようでそのうち一人遊びを始める。
飼い主としてはずっと遊び相手をしなくてもいいから楽ではある。
引っ張りっこ遊びも、その遊びが好きな犬は自らロープなどを持ってきて誘ったりするが、レモンから誘われた事はない。レモンと引っ張りっこをする時は、遊びではなく本気でそれが欲しくて引っ張っているといった感じがする。
犬種図鑑なんかを見ると、独立心旺盛な犬と書かれていたりするが、群れで暮らす犬が独立心旺盛ってどういうことだろう?と思っていた。しかし、あんまり飼い主ベッタリではない所がそう言われる所以なのかもしれない。
ところで、レモンの一人遊びだがその遊び方は、口に何かおもちゃを咥えてボールを前足で転がしたり、転がったボールを追いかけたりして遊ぶ。その姿はまるで猫が毛糸玉にじゃれて遊ぶ姿の様である。
犬なのに猫っぽい仕草が面白くてそうやって遊ぶ姿を見ているのは飽きないのだが、いつも不思議に思うことがある。それはこの遊びの時は、必ず何かを咥えていること。あれもこれも欲しいという単なる欲張りな奴なのかと思っていたら、咥えるおもちゃがない時は首輪についてる迷子札を無理矢理咥えて遊んでいる。外でやる時は↓の様にリードを咥えたりする。これって口を封印して手だけで遊ぶというレモンの自分ルールなんだろうか?それとも本能に基づく何か意味のある行動なんだろうか?

皆様の犬は一人遊びが好きですか?貴方の犬はどんな風に遊びますか?
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しかしそんなにストーブに張り付いていて、熱くないのか?
やはり熱いらしく、暫らくすると部屋の中で一番涼しいであろう部屋の角とか窓際へ移動して寝直す。さらに暫らくすると今度は寒くなってきたみたいでまたストーブの真ん前へ。
初めから部屋の中間くらいで寝ればいいのに。さすが本能の赴くまま生きる獣。そう、なんだかんだ言っても獣なんだよね。
そんなある日、またストーブの前で寝ているレモン。ちょっと邪魔だったのでソファの上に移動させようと抱き上げたら、ものすごくあったかい。家は床も床暖だし。床暖とストーブで「犬ってこんなにあったまるものか!?」ってくらいあったかい。
元々犬の体温は人の体温より少し高めなので温かく感じるものだがこの時のレモンは、何というか生き物の体温って感じがしなかった。少し冷め始めたホカロンとか、タオルにくるんだ湯たんぽとか、そんな感じ。
『これがホントのホットドッグ』と、しょーもないベタなオヤジギャグがつい頭をよぎり、そんな自分を責め上げたくなった。

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私が寝転がっていると、横にピタリと張り付いて一緒に寝るが、「おー!愛い奴め。それじゃかわいがっちゃろ。」と起きだすと、スタコラ逃げる。その時その辺にあるおもちゃを咥え、「追いかけてきて!」という素振りをするので嫌われている訳ではないと思うが。

いや、追いかけませんから。
私はスキンシップを図りたかったのに。
スキンシップ以外でも、レモンを抱っこしなければならない状況が出来、抱き上げようとするとレモンの遊びモードにスイッチが入ってしまう。
犬同士のじゃれあいの導入部で、互いに対峙し牽制しあって体を低くしお尻を上げて右へ左へピョンピョン跳ねる動きをする事があるが、あれと全く同じ動きでなかなか捕まらない。
何のつもりなのだろうか?
私はね、あんたの遊び友達じゃなくてご主人様なの!解った!?

ちっとも解ってないようである。
飼い主に抱っこをせがむ犬っているけど、レモンはそういう甘え方はしないので抱っこ犬を飼ってる人がちょっと羨ましい。なんか飼い主に全幅の信頼をおいているように見えるのだ。
本当になぜ私が近付くと、遊びモードにスイッチが入って跳び退るのだろうか。レモンにとっての私の位置づけに疑問を感じる今日この頃である。
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この期間はレモンも少々発散しきれなく、ストレスたまり気味になる。
しかし雪が股までぬかるんで入り込めなかった公園の広場も、ここ数日の暖かい日の後の冷え込みで、雪が凍って固まりぬかるまなくなった。いよいよ広場解禁である。
ボール持って伸縮リード持って広場まで行き、リード付け替えてボールを投げて“持って来い”をして遊ばせる。
よーし、投げるぞ!!ホイッと。

そうそう。そのボール持って来い!!

!?

どこ行くんだよ!!
あ!?

あ~あ。そうやってひっくり返るとお腹が雪玉だらけだから犬だか何だか解りゃしない。毛皮が埋ってるみたい。
てか雪玉、野球ボール大になってるけど気にならないのか?
結局勝手に一人遊びを始めてしまった。
レモンよ、あんたは走り回っててあったかいかも知れないけど、ただ見守ってるだけだとこっちは寒いんですけど。
一緒に遊びたかった飼い主であった。
読み逃げしているそこの貴方も、うっかり迷い込んだそこの貴方も、ポチッとお願い

んん?しかし何だか前に会った時と様子が違うような…。
レモンに負けず劣らずのハイパー犬だったあの子が…、ジャックラッセルと言えばハイパー犬の代名詞と思っていたあの子が…、脚側歩行で歩いてる!!
ああ、負けたわ

何に負けたって、飼い主の根気強さでしょうね、やっぱり。
レモンより半年ほど年下なのに、偉いじゃない。上手じゃない。見事、見事よ。
なんとなく、クラスの中の落ちこぼれの気分である。
数日後、いつもの公園散歩中に、再びこのジャックラッセル君に出会った。飼い主さんに話を聞くと、家の中ではちゃんと出来るけど外ではまだまだ、あちこちに興味がいってしまってちょろちょろしてしまうのだそうだ。
そういえば、レモンは家の中で脚側歩行の練習したのは随分前である。レモンみたいなチョロ助はまず家の中で練習を重ねた方がいいのかも。
早速、帰った後やってみた。
完璧だった。
家の中でリードを付けるとちゃんと脚側歩行出来るじゃないの。
なんで外では暴れ犬なの?
絶対ご近所では、あそこんちの犬ロクに躾けもしていないと思われてると思うぞ。ってくらいハイパー。
何だって外ってだけでそんなにテンション上がるかなぁ。散歩だって結構長めにしてるのに。
そういやあんたって、1時間以上の道程を歩いてドッグランに行って、そこで2時間ほど走り倒しても、帰りのさらに1時間以上の間もずっとテンション上がりっぱなしよね。
どんだけ体力あるんだよ。体力魔人め。
そんなところも、授業中は静かだけど体育の時間はめっぽう張り切る落ちこぼれ君みたいな奴だ。

張り切ってるレモンに声援を送りつつポチッとお願い

そこで毎日あちこち触るように心がけた訳だが、何故か急に後ろ足を触られるのを異様に嫌がるようになった。
その他の耳や前足、尻尾は嫌がらないのに。
隠れた病気や怪我の心配をしたこともあったが、ちょうど嫌がりだした頃病院へ行く機会があったので、獣医さんにも相談してみたが特に異常はないようだと言われた。
ボールやおもちゃ等に夢中になってる時を見計らって触る時は、気にならないらしい。集中しすぎとも言えるが、痛いから触られたくないという訳でもないようだ。
じゃあ何故なんだ?
やっぱあれかな?
悪さを働いてる時に尻尾を捕まえ損ねて誤って、後ろ足をギューッと握って引っ張ってしまったせいか?
あれっていつのことだっけ?
触られるのを嫌がるようになる前だっけ?後だっけ?
てかお前が悪さを働くからいけないのだ。

皆様のワンにはウィークポイントありますか?
レモンの肉球を押すようにポチッとお願い

ちょうど公園のトイレがある所だったので、そちらに御用かと思いきや車から2人出てくる。
夫婦そろって?連れション?
しかしまっすぐこちらに向かって、ニコニコ笑顔でやってくる。視線はレモンにロックオン。
初老の域に差し掛かろうかといった感じのご夫婦であった。
「やあ、かわいいなぁ♪」とか何とか言いながらレモンをじゃらしはじめる。
他人の犬をじゃらす為にわざわざ車を止めて降りて来るとはよっぽどの犬好き?と思っていると、「ケアンテリアでしょう?ウチにもいるんですよ~♪」とご夫婦。
どうやら自分の犬と同犬種に出会えた喜びのあまり、一声掛けずにはいられなかったようだ。確かにケアンはそんなによく見かける犬種ではないが、私は慌てた。
わざわざ車を降りてきたこの夫婦に、レモンは厳密にはなんちゃってケアンだと教えるべきだろうか?確かに半分はケアンの血だし見た目も性格も何処から見てもケアンテリアだが、こと血統という目線で見ればもう半分はジャックラッセルテリアの血で、ミックスと言えば多少聞こえはいいが、要は雑種である。
人の良さそうな夫婦である。真実を告げればガッカリさせてしまうだろうか?二度と出会うこともなさそうなのでケアンと言うことにしようか。一瞬悩んだが、この夫婦に嘘はつけないと思い本当のことを言った。
「ジャックラッセルとのミックスなんですよ。」
「ふうん。そう。いやいやそうか


「このこは、舐めながら咬まないねぇ。」(何故かちょっと残念そう)
「そうねぇ」(やっぱりちょっと残念そう)
「あ




ん?ちょっと今気になることを言いましたね。
確かにレモンは知らない人が大好きで、その人が遊んでくれようものなら、熱烈歓迎大興奮で喜びのあまり手を舐めながら、どさくさにまぎれて甘噛みする事が常だが、“ウチとおんなじ”って、それってケアンテリアの習性なのか?
私に甚だ大きな疑問を残した一期一会の出来事だった。

自分の犬と同犬種の犬に思わず駆け寄った事のある方も、駆け寄ってこられた事のある方も、そんな経験ない方もポチッとお願い
