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2006年02月01日

2006年02月01日 に関する記事です。
レモンは私のこれまでの生涯で4.5匹目に飼う犬である。
この小数点はなんじゃらほいと思われるだろうが、詳しく説明してみようと思う。
まず1匹目の犬は私が物心つく頃にはすでに家にいた。やたらとでかい犬だったが、私が何をしてもノーリアクションで日がな一日寝ている穏やかな老犬だった。この犬が大好きだったが私が小学校低学年の頃に天寿を全うした。その犬が天に召される前に1匹の野良犬を母がつれてきた。その経緯については覚えていない。やたらとやかましく吠える小さな犬だった。この犬が0.5匹目の犬なのだ。
この犬はたいそうハイテンションで、先の老犬とあまりに対照的で、近付けば噛まれそうな勢いに、幼かった私にはかなり親しめない犬だった。それでも飼っているうちに仲良くなっていけるだろうと思っていたのだが、うちに来て数日後だったか数週間後だったか覚えていないが、ある雨上がりの日、学校から帰ってくるといなくなっていた。一体どうしたのか母に聞くと、つないであった犬小屋のそばに大きな水たまりができ、そこに電線から漏電していて、その水たまりにはまって感電死してしまったのだという。ショックな話である。目撃した大人たちが、もし知らずに、この水たまりで子供なんかが泥遊びでもしていたらと考えると本当に恐ろしい、とか何とか話していたのを覚えている。あまりに短い期間しかいなくて、しかもほとんどコミュニケーションもとれなかったので“うちの犬”という実感がなく私がかつて飼っていた犬のうちの1匹と数えるにはしのびないのだ。なにしろオスだったかメスだったかすら覚えていない。センという名前だった。私の中ではかなり印象の薄い犬でありながら、きれいさっぱり忘れてもしまえないエピソードのある0.5匹目の犬として記憶している。
その後、先の老犬も死に暫く犬のいない期間もあったが小学校高学年の頃また天の計らいで捨て犬だった白い子犬と巡り合い、私も私の家族もやはり犬がいないのは寂しいと3.5匹目の犬として我が家に迎え、やがてこれも天寿を全うし、私をとりまく環境にも色々変化があり十数年間犬のいない生活が続いたが、また再びレモンを迎え犬飼いとしての現在にいたる。
センのこと等思えば、今いるレモンに本当に長生きしてほしいと思う。
大事にしてや






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