
プロフィールにも使用しているこの画像のレモンは、画像では解りにくいかもしれないが、ソファーの背もたれに前足をかけて、後ろ足はぷら~んとしてぶらさがった状態で窓の外を眺めているところだ。もう少し大きな犬であれば、こんなふうに後ろ足フリーにならずに文字通り地に足が着いているのだろうが。この格好を見ると、幼児がよく車の後部座席や電車なんかで、いすの背もたれに後ろ向きでしがみついて窓から外の景色を眺めている姿とだぶる。ただ犬がこんな格好をしている姿はレモン以外では見たことがない。そこで疑問がわく。
他の犬もこんな格好で外を眺めたりするものだろうか?もししているのなら、なかなか愛らしい格好なので他の犬バージョンも見てみたい。
どなたか「ウチの犬もやるよ♪」という方がおられればご一報下さい。
愛らしいじゃないの


どちらにしても、ケアンとジャックのミックスだと丁寧に説明する事になるのだが、これがもう何度も訊かれるとだんだん面倒になってくる。
相手にとっては私に対する初めての質問でも、私にとってはまさに異口同音。ミックスや希少犬種を飼ってる人が、私と同じようなボヤキをもらしているのを時々目にしたりするが、私もレモンを飼ってその気持ちが良くわかった。とは言え、風変わりな犬を見かけたら訊いてみずにはいられない気持ちも良く解る。
それではどうしたらいいか。
私の経験から、熱意を持って気持ちテンション高めに尋ねられた場合、意外とうんざり感もなくきちんと説明してしまうが、なんとなく他に話題がなかったとか、さしたる興味もなしに訊いてしまった。またはそう疑ってしまうほどのテンションで訊かれた場合は、こちらも『…ああ、またか。やっぱりちゃんと説明しないのは不親切ってものかな…』とそっとため息の一つもついてしまうのだ。
よって、この質問はまずここで訊かなければ夜も眠れないかどうかを己に問い、そうでなければうちに帰ってから犬図鑑でも調べてみようと秘かに決心して質問は胸にしまっておくか、どうしても訊いておかねばという熱意を充満させた後、なんだったら頬でも火照らせながら心底知りたいのオーラを撒き散らして質問にいたるべき。なのではないかと思う。

ま、レモンにとってはどうでもいい話。

これだけの条件がそろってて、リードを放して少しの間だけ自由に走らせてあげようという誘惑にかられない犬飼いなんているのだろうか。
勿論、誘惑にかられたからといって、そうやすやすとリードを放してみてはいけないのである。それでも、ごくたまに誘惑に負けてしまう時もある。これはそんなある日の話。
いつものように、誘惑に負けてはならんと葛藤しながらレモンと散歩をしていると、うっかり(あくまでうっかりである。)リードを放してしまった。大きな公園の中で周りに人っ子一人いず、レモンがどっちへ走っていっても、交通事故にあう心配も他人様に迷惑をかける心配もなかったので、さほどあわてはしなかった。
レモンは、「わーい!わーい!」といった感じで駆けてゆく。が、ある程度の距離まで離れると、ちゃんと私がいるかついてきてるか振り返って確認している。愛い奴じゃ。
ところが、すぐに道がカーブになっている所に差し掛かり、ちょうどレモンが振り向いた時に、私の姿が木の陰に隠れて見えなかったようで、あわてて私の足元まで駆け戻り、さらに「アグルル」とかいいながら、長靴やら手やらに甘噛みではあるものの噛み付いてくる。
‥‥え~と、それは抗議なの?もしかして置き去りにされたとか思った?でもさぁ、勝手に一人で先に行っちゃったのはレモンじゃん。
そう言ったところで、そこのところは理解してもらえないようである。
